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2024年08月09日 14:47 / 施設・機器・IT
三菱ふそうトラック・バスは、バッテリー交換式EVトラックの公道実証を8月から開始する。
実証に用いる車両は、EV小型トラック「eキャンター」に米Ample社の交換モジュールを装着したもの。京都市内に設置したAmpleのバッテリー全自動交換ステーションで、ENEOSと連携して「eキャンター」のバッテリーの交換を行い、ヤマト運輸が集配業務に使用する。
<実証に用いるバッテリー交換式「eCanter」の車両とAmple社のバッテリー全自動交換ステーション(左側がヤマト運輸が用いる車両)>
バッテリー残量が少なくなった「eキャンター」がバッテリー全自動交換ステーションに入庫すると、ロボットが自動でバッテリーを交換する仕組み。バッテリーの交換時間は5分を目標にしている。
EVトラックは、排出ガスゼロや低振動、快適性、静粛性などの利点があるが、航続距離や充電時間が運用上のネック。バッテリー交換式EVトラックは、航続距離にとらわれない運用や車両非稼働時間の大幅な短縮などにつながり、EVトラック利用の可能性を広げるものとして期待される。さらに、技術の進化に合わせて最新の交換式バッテリーを導入すれば、顧客は常に最先端のバッテリーを利用することが可能になる。
なお今回の実証では、ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジアが、「eキャンター」専用リース商品「FUSOグリーンリース」を用いて、バッテリー交換式EVトラックのビジネスモデルの検討も実施。あわせて、バッテリー全自動交換ステーションが新たなエネルギー供給インフラとして普及していくための運用ノウハウ蓄積と将来的な商業化に向けた課題の洗い出しを行う。
なお、Ampleのバッテリー全自動交換ステーションは、EVトラックのみならず、乗用車とも共用できるのがが大きな強み。脱炭素社会の構築に向けた社会全体の課題であるゼロエミッション車両の普及において、大きな原動力となると見込まれている。