T2など/レベル4自動運転の課題解決に向け5社と共同で実証を開始
2025年07月15日 13:50 / 施設・機器・IT
T2は、「自動運転トラック輸送実現会議 ~L4 Truck Operation Conference~」の参画企業5社と共同で、レベル4自動運転の社会実装に向けた課題解決を図るための実証を7月中旬以降から開始する。
この実証では「関東~関西間の日中運行のオペレーション構築」と「遠隔での車両の監視および緊急時の対応の手順」を確認する。
まず「関東~関西間の日中運行のオペレーション構築」では、T2のほか福山通運、三井倉庫ロジスティクスが参加。
現状、運送各社による関東~関西間の長距離輸送は「夜間」に集中しており、ドライバーの拘束時間を踏まえると、往復に2日以上かかる。ドライバーが乗車しないレベル4自動運転トラックで「日中」の時間帯を有効活用すれば、これを1日に短縮し、輸送キャパシティが増大できる。
しかし、無人で走行できるのは高速道路に限定されるため、IC付近もしくは直結するエリアに設置した切替拠点で有人運転にスイッチし、一般道で集約拠点まで走行する必要がある。
このため時間帯によっては切替拠点のキャパシティがオーバーする恐れもあり、運行ダイヤの適正化が課題となる。また現状の運送各社は、日中は一般道における集荷・配送に集中しており、幹線輸送する荷量が夜間と比較すると少ないため、この確保も必要となる。
実証では、こうした課題を念頭に福山通運、三井倉庫ロジスティクスの荷物を、日中時間帯にT2の自動運転トラックで輸送し、切替拠点の通過にかかる時間など運行ダイヤを確かめる。実証は7月23日~24日、関東~関西間の高速道路の一部区間で実施する。
<「日中時間帯を有効活用した運行オペレーションの構築」実証のイメージ>

一方、もう一つの課題である「遠隔での車両監視および緊急時の対応」については、T2のほか日本郵便、三井住友海上、KDDIが参加。
レベル4自動運転トラックは無人状態での走行を前提とするため、事故や故障などの緊急事態が発生した際に適切かつ迅速な対応を取ることができる体制を構築する必要があり、緊急時の対応の手順を確認する実証を行う。
KDDIが通信ネットワーク・遠隔監視システム提供、正常監視、異常時切り分け対応を担当。三井住友海上は緊急時の対応、現場駆けつけ・レッカー手配、日本郵便は一時退避場所(高速道路外)の提供を行う。実施時期は7月中旬以降、関東~関西間の高速道路の一部区間で行う。
なお、実証はいずれもT2のレベル2自動運転トラックを使用。ドライバーが乗車が乗車し、レベル2相当で行う。
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