近畿トラック協会/「標準的な運賃」提示せず29.0%、「契約の書面化」実現せず24.9%(2024年問題調査)
2026年03月05日 17:21 / 経営
京都府トラック協会は、2月4日に開催した「トラック輸送における取引環境・労働時間改善京都府協議会」で、近畿トラック協会が実施した、物流の「2024年問題」に関するアンケート調査(第2弾)調査結果を発表した。
調査は2024年11月上旬~中旬にかけて、大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山の会員8228者を対象にFAXおよびWEBによる回答方法で実施した。回答数は1957件で、回収率は23.6%。
アンケート調査に協力した回答者の属性は、大阪府の事業者が全体の52.0%、車両台数20両未満58.5%(40両未満84.1%)、近距離輸送(日帰り運行)が主となっている47.9%、元請け事業者53.2%だった。
「標準的な運賃」をベースにした運賃交渉について尋ねたところ、「標準的な運賃を提示し交渉した」30.0%、「標準的な運賃を基本に、割引・割増を考慮した運賃を提示し交渉した」35.2%となり、全体では65.2% が「標準的な運賃をもとに交渉」していた。一方で、29.0%は「標準的な運賃は提示していない」との結果となった。
主要品目別では「宅配貨物(幹線)」や「特積貨物」など路線便において標準的な運賃をベースに提示されていない状況があった。一方で、府県別では、府県間で大きな差は見られなかった。
運送形態別では、「提示していない」との回答では「ルート配送」(34.0%)や「長距離輸送」(32.6%)が高い傾向だった。
また、運送形態別×主要品目別では、長距離輸送は「標準的な運賃は提示していない」割合が全体的に高い傾向にあった。中長距離では「宅配貨物(幹線)」や「特積貨物」など路線便に、近距離・ルート配送では食品・飲料関連において標準的な運賃をベースに提示できていない傾向が高かった。
「標準的な運賃」と収受運賃との乖離状況については、28.5%が「標準的な運賃と概ね同レベル」とした一方で、57.5%が「標準的な運賃よりも低い」と回答した。そのため、運賃の値上げを進めていく必要がある。
主要品目別では、「郵便」と「海上コンテナ(ドレージ)」は、標準的な運賃よりも低いことに加えて、「乖離は40%以上50%未満」と乖離度が高い状況となった。府県別では、府県間で大きな差は見られなかった。
また、運送形態別では、輸送距離が長いほど、標準的な運賃より低い収受傾向が見られた。運送形態別×主要品目別では、食品・飲料関連や「宅配貨物(幹線)」「郵便」「海上コンテナ(ドレージ)」がより「標準的な運賃よりも低い」割合が高い結果となった。
契約の書面化の状況は、66.8%が契約の書面化が「実現」していたが、24.9%は「実現していない」。主要品目別にみると、「荷主に書面化を打診、実現している」は、「特積貨物」と「海上コンテナ(ドレージ)」以外で第一位となった。「農林水産品」は、「書面化の協議自体、行われていない」(35.7%)がすべての品目のなかで最も高い状況で、特に書面化について推進する必要がある。
ここでも府県別では、府県間で大きな差は見られなかった。また運送形態別では、輸送形態で大きくは変わらないが輸送距離が長いほど契約の書面化が進んでいない傾向がある。
契約の書面化が実現していない事業者に対して、荷主との間で契約の書面化ができない、または応じてもらえない主な理由を複数回答で聞いた。すると、「荷主が契約書面化の推進について知らない」(294件、25.8%)で最多となった。次いで「交渉することで取引が停止、または減らされるおそれがある」(239件、20.9%)、「担当レベルではご理解いただいているものの荷主経営層に理解がない」(229件、20.1%)となった。
主要品目別では、「特積貨物」では、50.0%が「荷主が契約書面化の推進について知らない」を選択した。府県別では、兵庫県、京都府、奈良県の事業者は「交渉することで取引が停止、または減らされるおそれがある」、奈良県の事業者は「荷主と交渉ができない・又は応じてもらえない」、和歌山県の事業者は「担当レベルではご理解いただいているものの荷主経営層に理解がない」を挙げた事業者の割合が高かった。運送形態別では、輸送形態で大きくは変わらない結果となった。
■物流の「2024年問題」に関するアンケート調査(第二弾)調査結果
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000367502.pdf
最新ニュース
一覧- 公正取引委員会、国土交通省など/熊本地震の影響を受けた中小受託事業者との取引に関する配慮要請 (08月10日)
- 国土交通省/「台風15号」8月11日夕方に東北・関東甲信越に上陸見込みで注意喚起 (08月10日)
- SBSホールディングス/現場女性社員が社内横断的に交流「キャリアアップと活躍推進」を考える座談会開催 (08月10日)
- 佐川急便/人と荷物の流れを分ける「手ぶらサービス」で観光地の混雑緩和 (08月10日)
- ナビタイムジャパン/トラックカーナビに「急勾配注意喚起」機能を搭載 (08月10日)
- 睡眠検査機器/「Wellnee Sleep」過労運転防止のための取り組みに対する支援の補助金対象機器に (08月10日)
- ドライバー調査/74.5%が「猛暑期の再配達で身体的負担が増える」と回答 (08月10日)
- 日本郵便/ビジネスデジタルアドレスに「入口」情報共有、配送・訪問業務効率化 (08月10日)
- 公正取引委員会/「最新!価格転嫁・取引適正化ルールの説明会」8月26日から全国開催 (08月10日)
- 国土交通省/9月下旬「白トラ行為の行政処分の処分裁量引上げ」に向け意見募集 (08月10日)
- 国土交通省/2024年5月6日伊勢崎市で発生「飲酒運転大型トラックの衝突事故」調査報告書公表 (08月10日)
- 圏央道/稲敷IC~大栄JCT、8月12日0時以降に通行止めの可能性(10日16時) (08月10日)
- 熊本県、NEXCO西日本など/熊本地震でJR九州本線運休・九州道等通行止めでお盆の交通混雑混和をお願い (08月10日)
- 国道112号/月山道路「赤川花火大会」開催で渋滞対策発表、12時~17時・20時~24時に渋滞予想 (08月10日)
- 北陸信越運輸局/26年7月、トラック運送事業者16者許可・信州生鮮流通など5者が利用運送事業新規登録 (08月10日)
- 高速道路機構/26年5月の「車両制限令違反者」5社公表、累積301回の違反も (08月10日)
- 関東運輸局/千葉県八街市で「名義貸し」などで事業停止30日間・車両使用停止処分170日車 (08月10日)
- スカニア/金沢市と日立市の整備工場をサービスディーラーを認定、全国50拠点体制に (08月07日)
- T2/ISO9001を取得、自動運転関連企業では国内初 (08月07日)
- 東プレ 決算/4~6月の低温物流関連事業、小型車販売増などで前年上回る (08月07日)






