愛知県トラック協会/2030年問題対応「中部トラック総合研修センター」視察会開催、人材育成推進

2026年04月21日 14:50 / 施設・機器・IT

愛知県トラック協会は4月20日、報道機関向けに「中部トラック総合研修センター」の視察会を開催した。

白木広治専務理事は、「2024年問題から続く、トラック運送業界の人材不足に起因する危機的状況は、いまだに解決していない。いまは2030年に、より大きな輸送力不足が予測されている。物流クライシスとも呼ばれる状況の中で、愛知県トラック協会の会員のみならず、広く全国の事業者も利用できる『中部トラック総合研修センター』をあらためて紹介することで、全国の貨物運送事業者の経営に役立てていただきたい」と視察会を開催した意義を説明した。

<中部トラック総合研修センター>
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中部トラック総合研修センターは、「経営即人材」を合言葉に、これからの物流を支える人材を育成する「物流人材創出機関」。敷地面積は8万3466m2で、2015年に3月に運転練習コース・実技練習棟・フォークリフトコース、同年10月に屋内実技練習棟が完成した。

1991年に財団法人中部トラック総合研修センターとして開所し、貨物運送事業者、業界関係者の教育施設としてのみならず、広く一般人にも知識や情報提供を行ってきた。その後、愛知県トラック協会と財団法人との合併を経て、2015年に建物やコースの老朽化への対応として、建物と屋外コース等の全面改装を行い、新たに愛知県トラック協会が運営する中部トラック総合研修センターとして生まれ変わった施設。今年で、全面リニューアルから11年目を迎えた。

<研修車両>
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研修車両として、大型トラック4台、中型トラック6台、準中型2台、トレーラ2台、合計14台を配備。フォークリフトは、カウンター4台(バッテリー2台、ガソリン2台)、リーチ2台の合計6台を保有している。

<研修車両はダブルキャブを採用>
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研修車両は、通常のトラックとは異なるダブルキャブを採用している。1台のトラックに対して、インストラクター1名、受講生1名のほか、3名が同乗できるため、実習を実施している様子を実習中に他の受講生が見ることができ、研修に役立てる。また、ニーズが大きい平ボディ車も用意している。

<運転練習コース(全景)>
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運転練習コースは、面積3万1619.8m2で外周510m、最大周660mを有する。直線は250mあり、スピードも出せる地域最大のコース面積で、大型トレーラから普通自動車まで対応する。運転練習コースは、愛知県トラック協会が主催する研修のほか、個別の企業が貸切で使用することもできる。視察会当日は、ロジスティードが研修で使用。ロジスティードのインストラクターが自社の社員向け研修を行っていた。

<運転練習コース>
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また、運転練習コースは、愛知県トラック協会が主催するドライバーコンテストの会場ともなっている。

<屋根付きのフォークリフト練習場>
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さらに、フォークリフトは屋根付きの練習場も設置。研修のほか、学科と技能を3日間受講すると免許を取得するこもできる。

<屋内実技練習場は支柱のない構造を採用>
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屋内実技練習場は、敷地面積3000m2、場内面積2475m2、シャッター高50m、天井高6.5mを有する。平常時は、車両特性・点検の研修、フォークリフト技能講習等に利用されている。

そのほか、愛知県トラック協会と愛知県は、2016年に防災協定を締結している。そのため、屋内実技練習場は、有事の際は緊急救援物資の集積場としての役割を果たすため、愛知県の広域物資輸送拠点として指定を受けている。敷地面積が3000m2にも関わらず、建物内に支柱がない設計が特長。出入口は1~6番まであり、屋内実技練習場前の駐車場では、車止めをなくし、有事の際にトラックが出入りしやすいように、設計した。

<屋内実技練習場にもフォークリフトを配置>
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屋内実技練習場では、平常時はフォークリフトの講習を行っている。また、フォークリフトの全国大会の会場にもなっている。そのほか床には、横断歩道を描いたゾーンもあり、毎年、施設が所在するみよし市内の小学校1年生や高齢者を対象とした「交通安全教室」を定期的に開催している。

<熱中症対策で大型ファンを設置>
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さらに、熱中症対策として天井の大型ファンを2基設置したほか、大型空調も設置している。

<適正診断室>
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また、管理研修棟3階には、ドライバーの運転特性を診断する各種機器を設置し、運転者の運転特性とクセを客観的に把握して事故防止につなげる、運転の適性診断室を設置している。運転特性では、反応や運転技術、感覚などを測定し、自分の運転のクセを知ることができる。一般診断は3年に一回ある。運転は慣れてくると荒れてくる傾向があるため3年を目安に任意で診断を受ける。

さらに、ドライバーを雇用した時に必ず実施する必要がある初任診断、65歳になった時に必ず受ける必要がある適齢診断にも対応。最近は、外国人ドライバーの雇用が増えていることもあり、初任診断を受ける人が増加している。愛知県内では、地域特性があり、ブラジル出身者が多く、欧米出身者の受診もあるという。

<宿泊室>
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管理研修棟2~3階には、遠方から来場し、宿泊を伴う研修を受講する人のために宿泊施設も併設している。各階に13室、合計26室を配置している。有事の際は、愛知県の職員も宿泊できるようにするために部屋数は多くなっている。部屋はシングルの設定だが、面積は広めにとっている。有事の際は、簡易ベッドを入れることができ、2名で宿泊できる。

<自家用給油設備>
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自家用給油設備も完備し、研修用トラックの給油を担う。軽油2万リッター、ガソリン1万リッターを備蓄。緊急災害時にも利用できる。

<非常用発電機>
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災害時電力として、軽油で稼働する非常用発電機も設置。軽油約1万リッターを備蓄し、最大7日間稼働できる。

■中部トラック総合研修センター
https://ssl.aitokyo.jp/chubu_center/

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