アドブルー/メーカー各社、増産やフル稼働で供給確保・容器も現状では不足なし

2026年05月22日 14:47 / 車両・用品

ディーゼル車の排ガスに含まれるNOxを低減するため使用するアドブルーについて一部の市場で目詰まりが発生している。政府もアドブルーの供給の偏り・流通の目詰まりを解消するための、対応策を打ち出している。

そこで今回、トラックニュース編集部では、アドブルーを製造する大手メーカー各社にアドブルーの製造・供給体制の現状をヒアリングした。

三井化学は、「現在、フル稼働で高品位尿素水(アドブルー)を製造しており、前年並み以上の生産をしている」と回答した。

新日本化成は、「アドブルーの原材料の入荷は通常どおりであり、需要の拡大を受け、フル稼働で製造をしている。供給面で問題はない。3月~4月にかけて問い合わせが多くあったが、5月から問い合わせは落ち着きつつある」と答えた。

日産化学は、「現時点で製造に問題はなく、増産対応している。ポリ容器で販売するバックインボックスについては、現時点で十分な容器を確保できている。ただ、容器メーカーからは、今後、出荷調整がある可能性があるとの連絡はいただいている」と述べた。

三菱ケミカルは、「アドブルーについては、前年並みの生産状況となっている。包装容器等の資材調達については状況を注視しており、安定調達に努めている」と答えた。

一方で、あまりにもアドブルーに関する問い合わせが多く、現状については回答できないという社もあった。

関係者によると、アドブルーの生産者は100社程度あり、製造そのものに問題が生じている事業者は少ない。一部の事業者が、中東から輸入する尿素を原料としており、製造に影響がでている。

さらに、中東情勢とは関係なく、各種原材料の高騰を受け、3月から順次、各社で値上げを発表している。値上げ実施時期は4月~6月で、値上り幅は、1リッターあたり5円~10円程度と各社で異なる。値上り前には、駆け込み需要が発生しやすく、値上げによる駆け込み需要と中東情勢による供給不安が相まって、3月は特に需要がひっ迫したという。

なお、アドブルーの販売方法は、「タンクローリー」「1m3コンテナ」「200Lドラム」「20LBIB」「10LBIB」「20Lポリ缶」「5Lポリ缶」など多岐にわたっている。現状では、ポリ容器を使用しない販売方法では、流通の目詰まりは発生していない。

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