国土交通省/岡野総括審議官「運輸事業振興助成交付金、法の趣旨に沿った有効活用をお願い」
2026年06月05日 12:30 / 経営
国土交通省の岡野まさ子大臣官房総括審議官兼物流統括調整官は6月4日、全日本トラック協会の第215回理事会に出席し、5年間の延長となった「運輸事業振興助成交付金について、法律の趣旨に沿った交付金の有効活用に取り組んでほしい」と表明した。あいさつの全文は以下のとおり。
トラック物流業界でございますが、まさに激動の時代を迎えてございます。特に、近年、累次にわたる制度改正や取り組みが進められているところでございます。
2018年に議員立法によって「標準的な運賃」が導入されたのに始まり、2024年には改正物流法が交付され、昨年6月にはトラック適正化二法が成立しました。改正物流法については、本年4月に全面施行となり、大手荷主に対する中長期計画の策定、また、物流統括管理者の選任、こういったことが義務付けられました。
トラック適正化2法については、本年4月から一部施行となった。「違法な白トラに関する荷主等に対する取締りの強化」、また「再委託を2回以内とする」という努力義務、こういった制度が始まっています。
また、先月、中継輸送の促進を目的とする改正物流効率化法が成立、交付されました。この改正法は、保管機能を有する中継拠点の整備と、それを利用した中継輸送を促進することで、ドライバーの皆様方の日帰り運行や休憩施設の確保、こういったことを可能とするとともに、帰り荷の確保による運行効率の向上、こういったものを狙ったものでございます。トラック事業者の皆様方にもぜひ積極的なご活用いただければと思います。
このように、矢継ぎ早に、制度改正が進められておりますが、この背景には、トラックをはじめとする物流の重要性、必要性について改めて社会全体での理解が深まっているということ。そして、何より、業界の皆様方の日々のご尽力によって、トラック事業に対する世の中の期待と信頼が高まっていることによるものと、改めて皆様方の日頃のご努力に感謝申し上げる次第でございます。
さらに、現在、2028年に予定されているトラック適正化二法の全面施行に向けて皆様方のご協力を得つつ、「許可の更新制」や「適正原価」の導入の検討を進めています。
これまで皆様方と一緒に積み重ねてまいりました改革の機運。これをしっかりと活かしつつ、今後関係閣僚からなる物流政策推進会議とその下に設置される関係者会議を通じて、政府全体で物流に関する施策をより一層、強力に進め、トラックドライバーの社会的地位の向上と業界のさらなる発展に資するよう全力で取り組んでまいりたいと考えてございます。
こうした動きに加えまして、先ほど会長からもお話がございましたが、運輸事業振興助成交付金。こちらにつきましては、関係法律の一部を改正する法律案が議員立法によって3月31日に全会一致で成立し、5年間の制度の延長が実現しております。
本来であれば、軽油引取税の暫定税率廃止と同時に交付金も当然、廃止となるべきところでございましたが、このように交付金の維持が実現したことは、坂本最高顧問、寺岡会長のリーダーシップの下、全日本トラック協会の皆様方の類まれなる一致団結した行動力の賜物であると改めて敬意を表する次第でございます。
一方で、先ほど会長からもお話がございましたが、5年間の制度の延長は確保されました。しかし、必要な財源というものは、毎年度、国土交通省において地方財政措置の要求を行って財政当局との折衝を経て獲得していくと、そういったことが必要になってまいります。
そのためには、交付金事業の意義そして成果を改めて整理をする必要があると考えてございます。各都道府県トラック協会の皆様方におかれましても、今一度交付金の重要性をしっかりとご理解いただいた上で、法律の趣旨に沿った交付金の有効活用に取り組んでいただきますように、よろしくお願い申し上げます。
その他、今般の中東情勢を受けた燃料価格の高騰、燃料費や石油製品の供給不安、こういったことにつきましては、全日本トラック協会の皆様や地方支局等を通じた状況の把握、そして経済産業省と連携した供給の偏り、供給の目詰まりの解消、こういったことに取り組んでいる。
加えて、公正取引委員会と中小企業省との連携により、燃料サーチャージ制の導入、そして運賃改定。こういったものを通じて今般の燃料確保の変動分も含めた価格転換、これが決定されるように荷主団体に対する分社での要請を行ったというところでございます。
引き続きトラック業界へおの影響を最小限にすべく対応してまいりますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
トラックニュースはトラックに関するB2B専門の
ニュースを平日毎朝メール配信しています
最新ニュース
一覧- 国土交通省/「適正原価の設定に向けた有識者検討会」開催、年内に提言を取りまとめ (07月17日)
- トラック適正化二法/適正原価は運送事業者に課される義務「ダンピング事業者の退出」促進 (07月17日)
- トラック最前線/日野が描く大型商用車の未来 ― 新セレガから見えた安全思想と大型トラックとの共通哲学 (07月17日)
- 三菱ふそう/国内全製造拠点でカーボンニュートラルを達成、持続可能な生産活動を推進 (07月17日)
- 日野自動車/日野市と包括連携協定を締結、共創による活動推進で地域課題の解決目指す (07月17日)
- アイリスオーヤマ、T2/自動運転トラック×貨物鉄道「モーダルコンビネーション」の定期運行視野に連携 (07月17日)
- TRC、三菱地所、NANKAI/自動運転トラックを活用した物流施設間連携の共同検討に着手 (07月17日)
- 猛暑・酷暑調査/約9割の企業が対策実施、「水分・塩分補給品の支給」が最多 (07月17日)
- 2030年問題/「運転」と「荷役」の切り替えを業界標準作業へ「にやっぷ普及委員会」発足 (07月17日)
- 新東名/7月25日夜、新富士IC~駿河湾沼津スマートIC(上り線)を通行止め (07月17日)
- 中国道/8月17日夜~29日朝まで、深谷PA(下り線)を夜間閉鎖 (07月17日)
- 国道23号 竜宮高架橋/7月21日5時頃、下り線(伊勢方面)の通行止めを解除予定 (07月17日)
- 国道55号日和佐道路/7月27日~8月1日、夜間全面通行止め (07月17日)
- アイチコーポレーション/「エルフ」「デュトロ」198台をリコール、積載物落下のおそれ (07月17日)
- 日野自動車/大型トラック「プロフィア」を一部改良、安全運転支援と運転負荷軽減機能を充実 (07月16日)
- 財務省/片山大臣「走行距離課税は検討していない」と明言 (07月16日)
- 全日本トラック協会/トラック議員連盟に「高速道路料金引き下げ、自転車の歩道通行」要望 (07月16日)
- 経済産業省/民間備蓄義務量の15日分の引き下げ「当分の間」維持 (07月16日)
- Hacobu/納品場所や現場ルールを共有する「配送先カルテ機能」をムーボ・フリートに追加 (07月16日)
- クロスマイル/ロジポケにパスキー認証機能追加、パスワード漏洩・フィッシング攻撃を防止 (07月16日)

