日本郵便/「ゆうパック」一般向け基本運賃平均10%値上げ、法人の価格改定は個別対応

2026年07月03日 16:58 / 経営

日本郵便は10月1日から、「ゆうパック」の基本運賃(一般顧客向け運賃)を平均で約10%値上げする。値上げは、配送委託先を含めた物価高、人件費の上昇といった事業環境の変化への対応のためで、5月に発表した2028年度までの3年間の収支改善計画の実現を目指す。

ゆうパックの具体的な値上げ幅は、サイズや届け先によって異なる。最低は2%、最高は40%の値上げとなる。

例えば、配送距離が近い同一県内で一番小さなサイズであれば、20円(2%)の値上げに止まる。一方で、北海道や沖縄のように距離が遠く、170サイズのような大きな荷物は、積載個数が減ってしまうなど輸送効率への影響があり、輸送コストが上がる。そのため、サイズが大きく、配送距離が遠いものほど値上げ率は上昇する。

また「ゆうパケット」は、現在の1cm・2cm・3cmの3サイズを3cmに統一し、3cm以内360円を維持する。さらに、小型商品の発送に特化した配送サービス「クリックポスト」についても、サイズ上限を郵便差出箱に投函可能なものにするなど、引き受け条件を変更する。

三原健一郵便・物流事業統括部部長は、「収支改善計画は、2028年度までに715億円の改善を収益拡大として行うことを見込んでいる。ゆうパックは、EC事業者など法人顧客も多く利用しており、一般顧客向けの基本運賃は大きな割合を占めていないが、規模で収支改善へのインパクトはある。事業者(法人)との契約更新は、事業者ごとに異なるため、基本運賃の改定を受けて一律に行うものではない。今後、今回の基本運賃の改定を踏まえながら、契約更新をすすめていく」と述べた。

また、ゆうパケットについては、「1cm以内(250円)、2cm以内(310円)が、3cmだけの金額(360円)になるので、値段がかなり上がったと思われるかもしれない。ただ、ECを中心とする荷物は、3cm近いものが増えている実態がある。1cm、2cm、3cmと分けることで、窓口で受け付けるときのオペレーションの負荷があった。単一サイズとすることで、オペレーションの効率化を図る」と説明した。

ゆうパックおよびゆうパケットの基本運賃などの改定

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