アイリスオーヤマ、T2/自動運転トラック×貨物鉄道「モーダルコンビネーション」の定期運行視野に連携

2026年07月17日 12:24 / 経営

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アイリスオーヤマ、NLP協同組合、T2は7月9日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて輸送する「モーダルコンビネーション」の一環として、アイリスオーヤマの製品を輸送する実証を九州ー関東間で行った。今後、定期的な運行を視野に連携する。

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アイリスオーヤマ鳥栖工場を出発するモーダルコンビネーション用の共用コンテナ

「モーダルコンビネーション」とは、トラックドライバー不足が深刻化する中で、持続可能な物流の実現を目指し、2027年度以降のレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始に向けてT2が開発したレベル2自動運転トラックとJR貨物の貨物鉄道の全国ネットワークを融合した取り組みとして、2025年から開始した。

今回、アイリスオーヤマとアイリスオーヤマが荷主として輸送を委託しているNLP協同組合が取り組みに新たに参画し、2026年7月9日から2日間、アイリスオーヤマ鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)からNLP川崎DC(神奈川県川崎市)までの約1100kmの区間でモーダルコンビネーションを実証した。T2がJR貨物と共同開発した31フィート共用コンテナでアイリスオーヤマの炭酸水「CRYSTAL SPARK(クリスタルスパーク)」などを輸送し、輸送品質やオペレーション、環境負荷を検証した。

このT2とJR貨物が共同開発した共用コンテナは、国内で1個しかない特別なもの。

鉄道用コンテナは全長31ft、スワップボディトラック用のコンテナは32ftで構造が異なり、そのままでは共用できない。そこで、この共用コンテナは31ftコンテナに1ft分を調整する「シャシアジャスター」を前妻面に搭載したのが大きな特徴。トラックに積む際、このアジャスターを取り出し、車体とコンテナの間の隙間を埋めて固定することで、トラックへの積載を可能にしている。

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シャシアジャスター

また、トラックから貨車へコンテナを積み替える際に使用する「上部隅金具」を装備。これは、スワップボディトラック用コンテナには本来付いていない装備だ。

反対に、スワップボディトラック用コンテナに不可欠なアウトリガーは、鉄道用コンテナには本来ない装備。無人/有人トラックの切り替えや他社のトラックとの移し替えを想定して、共用コンテナでは装備している。

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実証で輸送した「CRYSTAL SPARK」

行程における役割としては、アイリスオーヤマ鳥栖工場から福岡貨物ターミナル駅(福岡県)までを全国通運が担当。福岡貨物ターミナル駅から京都貨物駅(京都府)までをJR貨物の貨物列車、京都貨物駅からNLP川崎DC(神奈川県)までをT2のレベル2自動運転トラックが担った。

なお、レベル2自動運転区間は新名神高速道路・亀山西JCT(三重県)から東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県)の約360kmが対象。

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実証における役割

実証では、貨物列車から自動運転トラックへの共用コンテナの積み替え作業が遅滞なく完了できた。そのほか、荷崩れなど貨物への影響もなく、オペレーション・技術の両面で問題は発生せず、全体の運行日数は約2日と、計画通りの結果となった。

今回の実証結果をもとに3社は今後、レベル4を見据えて、今後、定期的な運行を視野に連携のあり方を検討するとともに、九州に所在するNLP協同組合の他の荷主の荷物も同様にモーダルコンビネーションで関東へ輸送できるか協議を重ねる予定だ。

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