佐川急便/人と荷物の流れを分ける「手ぶらサービス」で観光地の混雑緩和
2026年08月10日 14:48 / 経営
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佐川急便は8月6日、お盆の帰省・旅行シーズンの移動負担を、物流はどう支えるのかを考察したコラム「社会課題に挑むSAGAWA 観光×物流『荷物を先に送る』新しい旅のかたち」を公開した。
旅行需要の回復や訪日外国人旅行者の増加により、駅や空港、観光地では混雑が課題となっている。JTBの調査によると、2026年夏休み期間(7月15日~8月31日)における、1泊以上の宿泊を含む国内旅行者数は6900万人にのぼると見込まれている。こうした人の移動の活発化を背景に、大型スーツケースや土産物などを持って移動する機会も増えている。
一方で、重い荷物を持ったまま移動することは、旅行者の負担となるだけでなく、駅や空港での滞留や公共交通機関の混雑を招く一因にもなる。快適な旅の実現には、「人の移動」だけでなく、「荷物の移動」にも目を向けることが重要となる。
物流が担う役割は、単に荷物を運ぶことだけではありません。人がより快適に移動できる環境を支えることも、これからの物流に求められる価値の一つとなっている。
こうした課題に対して注目されているのが、「人と荷物の流れを分ける」という考え方だ。人は身軽に目的地へ向かい、荷物は物流ネットワークが運ぶ。旅行者は荷物に行動を制約されることなく移動できるだけでなく、駅や空港での混雑緩和にもつながることが期待されている。
人の移動と荷物の移動を最適化することで、旅行者の利便性向上と社会全体の移動負担軽減の両立を目指す。こうした発想は、これからの観光や移動を支える新たな物流の役割として注目されている。この考え方を具体化した取り組みの一つが、佐川急便の「SAGAWA手ぶらサービス」となっている。
空港では、宿泊施設への当日配送や手荷物の一時預かりを提供。到着後すぐに観光やビジネスへ向かうことができるため、限られた滞在時間を有効に活用できる。また、大型荷物を持ったまま移動する旅行者が減ることで、空港や公共交通機関の混雑緩和にもつながる。さらに2026年7月には成田空港にもサービスカウンターを新設した。訪日外国人旅行者のほか、多くの利用者が行き交う日本有数の国際空港でサービスを展開することで、物流の力による「手ぶら移動」の選択肢がさらに広がっている。
また、駅構内の佐川急便カウンターでは、手荷物の一時預かりやホテルへの当日配送を提供。駅で荷物を預けることで、旅行者は新幹線への乗り換えや観光地への移動を身軽に行うことができる。
さらに、駅の利便性向上に向けた取り組みも広がっている。JR東日本スマートロジスティクスの多機能ロッカー「マルチエキューブ」と連携し、駅のロッカーに預けた荷物をホテルや空港へ配送するサービスを展開している。駅は荷物を預かる場所から、次の目的地へ送り出す物流拠点へと進化しつつある。
JR西日本との連携では、新幹線による広域輸送とトラックによる地域配送を組み合わせた手荷物当日配送サービスを提供。鉄道と物流、それぞれの強みを生かすことで、旅行者の利便性向上と駅・空港の混雑緩和を両立する取り組みを進めている。
「手ぶらで移動できる環境」は、鉄道や空港だけでなく、高速バスターミナルにも広がっている。東京・新宿の高速バスターミナル「バスタ新宿」では、佐川急便のサービスセンターを設置し、手荷物の一時預かりに加え、ホテルや羽田空港への当日配送、国内外への発送サービスを提供している。高速バスを降りた旅行者は、大きな荷物を持ったまま目的地へ向かうことなく、身軽に観光や買い物を楽しむことができる。
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