三菱重工サーマルシステムズ/大型車向け電動式輸送用冷凍機「TEUシリーズ」を欧州で販売開始
2026年08月25日 14:37 / 施設・機器・IT
三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ(東京都千代田区)は、電動式輸送用冷凍機「Preciso(プレサイゾ)シリーズ」の新ラインアップとして、「TEUシリーズ」の販売を欧州で開始した。

電動式輸送用冷凍機「TEUシリーズ」
欧州の販売会社であるMitsubishi Heavy Industries Thermal Transport Europe GmbH(MTTE、代表取締役:Bjoern Reckhorn、ドイツ・オスナブリュック)を通じて販売する。
欧州では、電動商用車の導入が本格化しており、今後もさらなる普及が期待されている。そのため、輸送用冷凍機にも、電動商用車のさまざまなバッテリー搭載状況に柔軟に対応可能な架装適応力が求められている。さらに、車両全体の効率を考慮した高い省エネルギー性能や、複数の温度帯に対応することなどを通じて、輸送品質と運用効率の両立が重要な要件となっている。
TEUシリーズは、このようなニーズに対応するため、三菱重工サーマルシステムズ製品では初となるモジュール構造を採用し、小型・軽量化を実現したのが大きな特徴。冷凍機の主要部品であるコンデンサ(凝縮器)、エバポレータ(蒸発器)、コンプレッサ(圧縮機)を最小単位で小型モジュール化することで、取り付けスペースが千差万別の電動商用車においても、干渉することなく取り付けやすい。

「TEUシリーズ」搭載トラック
電源は、電動商用車のバッテリー、車載発電機、輸送用冷凍機専用バッテリーなど多様な供給電源に対応しているため、幅広い種類の商用車に適用が可能。また、大型トラックにも対応するため、「エコノマイザサイクル」(荷室内に入る冷媒の冷却をアシストした分岐冷媒流を、コンプレッサの圧縮過程の途中で注入し、冷凍能力を大きくする仕組み)を採用している。
従来のサブエンジン式(車両のエンジンとは別に、冷凍機専用のエンジンを搭載する方式)の「TUシリーズ」と比較して、本体サイズは体積ベースで約30%、必要な開口幅や開口面積ベースなら約40%削減、重量は55%削減。輸送用冷凍機を小型・軽量化することで、駆動用バッテリーの大容量化も可能になり、航続距離の伸長にも寄与するとしている。
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