harmo/運輸事業者向け服薬管理サービス「ヤクレコ」を10月開始

2026年09月14日 14:29 / 施設・機器・IT

シミックホールディングスのグループ会社であるharmoは、運輸事業者向けに提供してきた服薬管理サービスを刷新し、新サービス「ヤクレコ」として10月1日に提供を開始する。

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ヤクレコ

「ヤクレコ」は、ドライバー本人の同意のもと共有された処方情報を活用し、企業が通院状況や処方内容、運転に影響する薬剤の有無などを確認できるサービス。今回の刷新では、従来の通院・処方情報の確認や運転禁止薬の検知・表示に加え、運転禁止薬を検知した際の管理者への通知と、受診中断の可能性を検知して管理者へ知らせる機能を追加する。

ドライバーが薬局などで受け取った処方情報をアプリに登録し、会社への情報共有に同意すると、企業の管理者は管理システム上で処方情報や運転に影響する薬剤の有無を確認できる。運転を避ける必要がある薬剤を検知した場合は、管理者への通知を通じて、対象ドライバーへの確認や必要な対応につなげる。

国土交通省の「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」では、乗務前点呼で確認すべき事項として、運転に悪影響を及ぼす薬を服用していないかを挙げている。治療中の運転者についても、疾病の治療のために定期的に通院しているか、医師に処方された薬を適切に服用しているかなどを確認事項の例として示している。

健診で異常を把握して受診を促した後も、必要な通院が続いているか、処方薬が運転に影響しないかを継続的に確認することが求められる。一方で、通院や服薬に関する情報は本人の申告に頼るケースも多く、多数のドライバーを対象に確認を続けることは管理者の負担となる。ヤクレコは、健診後の通院状況や処方情報を把握し、確認・対応の効率化を支援する。

運転を避ける必要がある薬剤とは、医薬品の添付文書にある「警告」や「重要な基本的注意」の項目に、「本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること」などの記載がある医薬品を指す。

harmoは2025年2月から、運輸事業者向けサービスで、アプリに登録された処方情報に対象薬剤が含まれる場合に管理システム上でアラートを表示する機能を提供してきた。ヤクレコでは検知結果を管理者に通知することで、ドライバーへの確認や対応を進めやすくする。

ただし、ヤクレコはドライバーの乗務可否を自動判定するサービスではない。事業者は、ドライバーが医師や薬剤師に職業運転者であることを申告しているか、服用時の指示を受けているか、その指示に沿って服用しているかなどを確認する。必要に応じて産業医、主治医、かかりつけ薬剤師などに相談し、乗務可否を含む対応を判断する。harmoは、薬剤の検知後に確認・対応を進めるための運用設計も支援する。

高血圧や糖尿病などの持病を抱えるドライバーについては、必要な通院・治療を継続することが安全な就業に関わる。ヤクレコは、継続的な受診・治療が想定される処方情報を対象に、harmo独自のロジックで受診中断の可能性を検知する。管理者は本人に受診状況や次回の受診予定を確認し、必要に応じて受診を促すことができる。

人手不足と高齢化が進むなか、疾病を抱えるドライバーが必要な治療を続けながら安全に働ける環境の整備は、健康起因事故の防止だけでなく、企業が輸送力を維持するうえでも課題となっている。国土交通省は、追加の施策を講じない場合、2030年度のトラック輸送で最大約25%の輸送力不足が生じる可能性を示している。

harmoはヤクレコを通じて、治療の継続と薬剤による運転への影響の管理を支援し、ドライバーの就業継続と輸送の安全確保につなげる考えだ。

■harmo(https://www.harmo.biz/well-harmo/)

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