三菱電機デジタルイノベーション/スマホでトラック積載率を計測するサービスを10月より提供開始

2026年09月24日 11:25 / 施設・機器・IT

三菱電機デジタルイノベーションは、LiDARスキャナを搭載したスマートフォンでトラックの荷台をスキャンし、積載率を計測できるサービス「Rulerless Truck(ルーラレス トラック)」の提供を10月1日に始める。計測結果はクラウド上に蓄積・共有でき、輸送効率化に向けたデータ活用を支援する。

20260924mitsubishi 1024x492 - 三菱電機デジタルイノベーション/スマホでトラック積載率を計測するサービスを10月より提供開始

トラック荷台の積載率計測の様子

ルーラレス トラックは、同社が提供する3次元計測アプリ「Rulerless」で培った空間計測技術を活用して開発した。LiDARスキャナ搭載のiPhoneやiPadでトラックの荷室と積荷をスキャンし、3Dモデルを作成して積載率を算出する。計測結果は3Dデータとともにクラウドへ保存され、期間別に積載率を確認できる。

データはCSV形式で出力でき、他のデータとの突合やローカル環境での分析に利用可能だ。専用ソフトをダウンロードする必要はなく、Webブラウザから操作できるため、現場で計測した結果を組織内で共有しやすいとしている。

20260924mitsubishi 2 1024x458 - 三菱電機デジタルイノベーション/スマホでトラック積載率を計測するサービスを10月より提供開始

サービス概念図:積載率の計測からデータ活用までの流れ

同社によると、独自アルゴリズムを採用し、特許を取得済み。同社の検証では、一定の撮影条件下において、実測値との平均誤差が5%以内となる精度で積載率を算出できることが確認されている。

物流現場では、積載率の把握をドライバーの目視や経験則に頼るケースが多く、客観的なデータとして記録・共有することが課題となっている。荷主企業が輸送を物流事業者に委託している場合、自社荷物の積載状況を把握しにくい点も課題だ。改正物流効率化法への対応が進む中、荷主や物流事業者には輸送効率化に向けた状況把握が求められている。

ルーラレス トラックでは、各社が独自の基準で扱ってきた積載率を統一した方法で算出する。荷主と物流事業者が共通の数値を基に輸送条件を協議したり、共同輸配送で生じる空きスペースを把握したりするなど、企業の枠を越えたデータ活用を想定している。改正物流効率化法への対応を検討する際の参考情報としても利用できる。

取得した積載率データは、三菱電機グループのデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」を通じて、物流・搬送設備、空調、車載機器、交通システムなどの各種データやソリューションと連携できる。

提供開始に先立ち、クボタの物流関連部門に有償トライアルとして導入し、実運用環境での有効性を検証した。クボタの担当者は「実際の物流現場で検証した結果、運用可能なレベルの計測結果が得られることを確認できた」とコメント。さらに「積載状況を客観的なデータとして可視化できることで、物流改善の検討や関係者間での情報共有に活用できる可能性を感じている」としている。

三菱電機デジタルイノベーションは今後、路線別や時期別の集計に対応する予定だ。積載率が低い便の傾向を特定し、共同輸配送や運行計画の見直し、荷姿の改善などに活用できるよう、機能を拡充する方針としている。

■三菱電機デジタルイノベーション「Rulerless Truck」

ルノー・トラック/新型小型EV商用車を初公開、小型商用車の販売台数倍増を狙う

トラックニュースはトラックに関するB2B専門の
ニュースを平日毎朝メール配信しています

メルマガ無料登録はこちら

施設・機器・IT に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧