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2025年06月06日 17:02 / 経営
T2は、同社の今後の取り組みについて、7月から輸送事業を開始すると、6月5日に開催した記者会見の中で説明した。
現在T2は、運輸、食品、化学、タイヤなど多くの企業とレベル2自動運転トラックによる幹線輸送の実証を行っている。今年7月からは次のステップとしてレベル2自動運転トラックを用いた輸送事業を開始、その後、約2年間は運送会社としての基礎固めを行うと同時にオペレーション改善などを進め、2027年10月から東京~神戸間でレベル4自動運転での輸送事業を開始、2029年度半ばにはエリアを中四国・九州にも拡大、2032年には2000台規模での輸送を開始する計画としている。
レベル4自動運転トラックは、ドライバーが乗車しない無人運転となる。同社の森本成城CEOは「無人で10tトラックが走行するということに対して、安心感が必要になる。そのため今後2年間でデータなどを開示していく」とし、社会全体に対して無人運転への不安を払拭していくと説明した。
なお、レベル4自動運転は「限定領域」での自動運転であり、T2ではそれを高速道路として位置付けている。そこで高速道路の出入り口付近に切替拠点を設置し、高速道路は無人で輸送、切替拠点からは有人で集約拠点まで輸送するというビジネスモデルを計画。切替拠点については、株主である三菱地所が京都、神奈川、宮城で進めている高速道路直結の次世代物流センターに加え、T2独自でも高速道路の出入口からの近隣に切替拠点の設置を進めていくとしている。
森本CEOは「レベル4自動運転になると完全無人になるので、ドライバーが休憩する時間が不要になり、輸送能力は2倍になる」と説明。しかし、将来的に東京~大阪間を2000台の自動運転トラックで輸送した場合でも、2030年に不足するといわれている輸送能力のうち5%をカバーするに過ぎず、「この事業がどこまでいっても、やはりドライバーは必要であり、運べない部分が沢山あるのが実情」と語り、自動運転で将来の輸送課題がすべて解決できるわけではないとしている。