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2024年10月29日 16:45 / 業績
日野自動車が10月29日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高8475億4600万円(前年同期比12.2%増)、営業利益240億9600万円(256.1%増)、経常利益194億4700万円(209.1%増)、親会社に帰属する当期損失2195億9800万円(前期は7600万円の利益)となった。
国内はA09Cエンジン搭載車の出荷再開によって大型トラックの販売が増加したことで2万900台(10.4%増)と伸長したものの、海外はタイを中心にアセアン市場が落ち込み、4万1100台(11.7%減)。全体では5.3%減の6万2000台となった。しかし、大型車の出荷再開や為替により、営業利益は増益としている。
一方、認証問題関連では、長らく懸案事項となっていた北米での認証問題に関する費用について、見積額2300億円を今回の決算で計上。米国当局との和解に伴う費用の見積額が算定できたこと、米国、カナダでの集団訴訟が和解したことで、この金額になったとしている。この赤字は通期でカバーしきれず、過去最高の赤字となる見込み。
なお、国内出荷停止中のエンジンについては、5リッターのA05Cエンジンは2024年度内、E13Cは2025年夏頃の申請を予定。不正があったことで国交省の確認が厳格化し長引くこともあるが、通常は2,3か月で認可されて生産開始となるため、2025年中には出荷再開となる可能性が高く、来年度の国内販売は上向くことが予想される。
通期は、売上高1兆6500億円(8.8%増)、営業利益300億円、経常利益250億円、親会社に帰属する当期損失2200億円を見込んでいる。