保護メガネブランド「ボレー・セイフティ」を展開するボレー・ブランズ・ジャパン(東京都文京区)が行った調査で、業務中のサングラス着用の賛否について消費者とドライバーで意識に大きなギャップがあることがわかった。
この調査は、運転手・ドライバー500名と一般消費者500名、計1000名を対象に行ったもの。
その結果、消費者の79.2%がドライバーの業務中サングラス着用に賛成と回答。一方、ドライバーは「全く着用していない」が47.6%と半数を占めた。
<消費者の約8割がサングラス着用に賛成>

サングラスを業務中に着用しない理由は「必要性を感じない」が32.4%で最多だったが、「顧客に威圧的な印象を与えそう」という回答も18.2%と約2割を占めた。運輸業界や行政など様々な業界で安全面や健康面から業務中のサングラス着用が認められるようになったが、現場では「顧客に威圧的な印象を与えるのではないか」という懸念から、着用をためらうドライバーが少なくないことがわかった。
またレンズの濃さについては、ドライバーの20.6%が「中程度の濃さ」で威圧的と思われる、と懸念しているのに対し、実際に威圧感を感じると回答した消費者は11.8%。威圧感を感じるレンズの濃さについて、消費者とドライバーでは、認識ギャップに大きな差がある。
<威圧感を感じ始めるサングラスの濃さ>

一方、消費者に対し、各ドライバー職種(宅配・配送、トラック、タクシー、バス、電車・地下鉄)の業務中のサングラス着用について質問したところ、顧客接触時間が長い電車・地下鉄運転士(49.4%)とトラック長距離ドライバー(67.8%)では18.4ポイントもの差があり、顧客との接点が多いほど受容度が下がる傾向が確認された。
<職種別 サングラス着用受容度>

サングラス着用について「目の健康のため」という理由を伝えると、消費者の48.8%が印象改善と回答しており、また、会社が推奨すればドライバーの51.6%が着用意向を示している。企業による健康理由の明示と推奨があれば、着用がさらに進むと同社では分析している。
■ボレー・ブランズ・ジャパン(https://www.bolle-safety.com/jp/)
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