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2023年04月19日 17:27 / 経営
三井物産は4月19日、純度100%のバイオディーゼル燃料(BDF)を内燃機関車両で利用可能とする機器を製造・販売する米国ベンチャー企業・オプティマス テクノロジーズ社(本社:米国ペンシルバニア州ピッツバーグ)に、米国シェブロンリニューアブルエナジーグループ社等と共に出資したと発表した。
BDFは、CO2の実質的な排出が抑えられることから軽油に代わる再生可能燃料であり、脱炭素化に向けて活用が期待されているが、通常高純度の状態で使用すると内燃機関に不純物がつまったり、腐食することが、不具合や故障の原因になりかねないことが最大の課題となっている。
オプティマス社は、不純物除去を含め独自の技術でその課題を解決し、BDFを100%の状態で使用することを可能とする、革新的な後付け製品を開発・製造・販売している。
<バイオ燃料100%で走ることを可能にするVector System搭載済み車両>
加えて、同製品は寒冷地でも活用できることや、車両の改造等を伴わずに軽油の走行へ切り替えも可能であることから、バッテリー式電気自動車トラック(BEV)や水素を活用した燃料電池トラック(FCEV)にはない優位性があるのが特徴。
また同社は、同製品の販売のみならず、テレマティクス(オンラインでの車両管理サポート)提供、CO2削減レポートの発行、バイオディーゼル燃料供給ステーションのリース等、顧客がスムーズに脱炭素を実現するための総合的ソリューションを提供している。
三井物産は同社と協力し、米国市場のほか、日本市場等においても同社製品の導入を計画しており、国内物流会社、荷主とともに実証実験を経て、23年後半にも物流会社を対象に100%のBDFと機器の販売を始める見込み。2025年末までに200台のトラックへの採用を目指している。