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2023年07月03日 18:16 / 施設・機器・IT
三菱商事エネルギーとエントランスフォーメーション、上野輸送は7月3日、米国スタートアップ企業Hydrogen On Demand Technologiesが開発・販売を行うディーゼルエンジン向け水素アシスト技術「D-HAT」を用いて、大型ディーゼルエンジン搭載トラックにおけるCO2削減効果の検証を目的とした共同実証試験を行うと発表した。
<D-HAT>
「D-HAT」は、米国内で特許を取得した高効率なプロトン交換膜式の水電解装置(PEMセル)で水素を生成し、エンジンに送り込むことで、ディーゼルエンジンの燃焼効率を高め、燃費の改善、PM・NOxの削減、車両メンテナンスコストの削減が期待される技術。実証実験では上野輸送が保有するトラックの大型ディーゼルエンジン2台を対象にD-HAT1000を搭載し、燃料消費状況を測定、省燃費によるCO2削減効果について検証する。
<D-HAT1000搭載トラック(トラック後方、下部に搭載)>
また、燃費改善によるCO2削減効果が認められた場合には、PM・NOx削減効果、メンテナンスコストの削減についても効果検証の実証実験を予定。さらに三菱商事エネルギーが供給するバイオディーゼル燃料との併用も視野に、総合的なGHG及び有害物質の削減効果を検証していく。