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2023年08月10日 17:08 / 経営
日野自動車は8月10日、6月末時点のエンジン認証不正に関する再発防止策の進捗状況について、国交省に四半期報告書を提出したと発表した。
同社は昨年10月に再発防止策をとりまとめ、国交省に提出。今年1月に1回目、5月に2回目の進捗状況を報告しており、今回は3回目の報告となる。
今回の報告書では再発防止策の主な進捗として、まず「社内チェック体制の強化」では、前年より内部監査の監査部署数を増やしたほか、外部監査を伴う品質マネジメントシステムを導入するため、ISO9001取得に向け、外部コンサル・認証機関を選定し、社内体制(QMS事務局)を構築したことを報告。
また「コンプライアンス強化・開発体制の見直し」として、全開発部門の従業員に対し外部専門機関も利用した法規研修を実施、今後は研修受講者へのフォローアップも行う予定としている。さらに、開発の技術力と法規動向・情報に精通した「開発(製品)と法規(要件)を繋ぐ役割」の人材で構成される法規主管を編成し、法規動向や法規情報の共有や社内展開を確実に行うとしている。
「組織風土の抜本的改革・ガバナンス強化」としては、る内部統制機能の強化のため、「HINOウェイ」やリスク管理体制見直しを盛り込んだ内部統制基本方針の改定を実施。さらに、事業リスクや業務リスクも重視する全社的なリスク管理を行う体制の構築にも着手し、CRO(Chief Risk Officer)を新設、、取締役会の実効性を高めるため、取締役の増員(5→7名)、独立社外取締役が過半数となる構成継続(7名中4名)、女性構成率の引き上げ(11→27%)を行ったと報告した。
今後については、引き続き外部法律事務所の確認・検証を受け、経営会議での審議と取締役会への報告の上で、次回は9月末時点での進捗を11月に国交省へ報告し、公表する予定としている。