川西倉庫/時間外費用約30%削減と配車業務の省力化を実現
2023年08月22日 17:00 / 施設・機器・IT
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Hacobuは8月21日、川西倉庫大阪支店大東営業所が、トラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」と配送案件管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」を導入し、出荷業務の課題を一気に解決した導入事例を公開した。
創業100年を超える歴史を持つ川西倉庫は、2030年に向けた新たな飛躍を目指し、長期ビジョン「KAWANISHI2030」を2022年に策定した。同時に、成長戦略の具体的な施策を盛り込んだ中期経営計画「Vition2024 物流イノベーションへの挑戦」を策定し、2024年までの期間を重要な成長段階と位置付け、さまざまなチャレンジを展開している。この成長戦略の中で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が重要な要素となっていた。
また、主に食品を取り扱う大東営業所では、出荷業務おいて多くの課題を抱えていた。出荷車両の9割が自社手配便であるにも関わらず入場時間をコントロールしていなかったため、トラックの入場が集中すると、待機が発生するだけでなく、待機スペースが狭いためトラックがあふれる事態が発生していた。さらに、トラックの入場時間が読めないことから、前日のうちに翌日のすべての出荷準備を行う必要があり、庫内の作業員の時間外労働が避けられない状況だった。そのほか、車両の手配業務自体にも省力化の実現と属人化の解消といった課題があった。
<システム導入の概要>
まずトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を導入したことで、情報の可視化ができるようになった。以前は、トラックの到着時間が不明だったため、何時に来ても対応できるように、前日に翌日の出荷分のすべてを準備する必要があった。しかし、MOVO Berthを導入したことで、到着時間が可視化され、翌日の遅い時間帯に到着するものは、前日に準備をする必要がなくなり、時間外労働が削減された。
次に、配送案件管理サービス「MOVO Vista」導入時に、運送会社、車両、および行き先ごとに料金マスタを整備したことにより、同じ地域に依頼する際の料金の相場が誰でも分かるようになった。また、送り先マスタに軒先条件や納入時間の条件を登録し、誰でも分かるようにしたことで、以前は一人の担当者に属人化していた配車業務を、事務所の従業員が誰でも行うことができるようになり「配車業務のコモディティ化」が実現した。
<MOVO BerthとMOVO Vistaを組み合わせて活用>
現在、川西倉庫には、運送会社から「MOVOを使っているおかげで非常に便利で助かっている。荷待ち時間が少なくなったため、ドライバーが積極的に川西倉庫に行きたがる」といった感謝の言葉も寄せられている。物流2024年問題を目前にし、荷主のお客、運送会社、協力会社など多くの関係者と円滑な運用に向けた枠組みを作り、それを持続可能なものにしていくことが、さらに大切だと指摘している。
<川西倉庫>
トラック予約受付サービス「MOVO Berth」は、規模の大小や入出荷問わず、全国の物流拠点、工場で利用され、46万人のトラックドライバーが登録しているサービス。クラウドサービスであるためシステム開発費は不要で、各種設定にて拠点ごとの業務にあわせたカスタマイズが可能となっている。契約後、最短2週間で現場で活用できるように、システム導入支援もしている。
配送案件管理サービス「MOVO Vista」は、荷主企業・元請企業・運送会社の企業間をつなぎ、配送案件の管理を支援する物流DXツール。一連のコミュニケーションをオンラインで行うことで、契約の書面化・電子化を実現する。都度発生していた、電話・FAX・メールでのやりとりが不要になり、業務の効率化が実現できるだけでなく、誰にでも受発注状況がわかる状態となり、属人化を解消できる。また、各拠点の輸配送データが蓄積・見える化されるため、拠点横断の配車最適化をはじめとした輸配送最適化を支援する。
■川西倉庫の導入事例
https://hacobu.jp/case_study/6801/
■トラック予約受付サービス「MOVO Berth」
https://hacobu.jp/movo-berth/
■配送案件管理サービス「MOVO Vista」
https://hacobu.jp/movo-vista/
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