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2023年11月13日 09:47 / 業績
いすゞ自動車が11月10日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高1兆6379億7900万円(前年同期比9.7%増)、営業利益1431億9500万円(同27.6%増)、経常利益1579億6400万円(同25.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純益881億800万円(同20.7%増)となり、上期(4-9月)における売上高及びすべての利益項目で過去最高となった。
新興国を中心とした市況悪化、資材費等の変動による減益影響はあったものの、円安進行に加えて、好調なアフターセールス、価格対応などの施策が奏功したとしている。
4-9月の国内と海外を合わせたグローバル販売台数は、前年同期比11.2%減の32万7065台。
このうちトラック・バスは、先進国向けは部品不足改善によって台数増となったが、アジア、中南米など新興国向けは金利上昇・インフレ影響など市況の悪化で台数減となり、全体では12万3638台(前年同期比13.7%減)となった。またLCV(ピックアップトラック)はタイの市況が回復せず、17万1386台(14.9%減)となっている。
なお、国内新車販売は部品不足が改善したことから、3万2041台(36.1%増)と大幅伸長。国内での普通トラックのシェアは前年同期の37%から43%に、小型トラックも前年同期の31%から40%へと大きく伸ばした。
通期は、国内向けでは販売までのリードタイムが長期化していること、また新興国を中心に厳しい市況が続いていることから、車両販売台数は第1四半期見通しの75万5000台から70万9000台に下方修正。しかし、価格対応、原価低減活動などの順調な進捗に加え、資材費等の価格が想定ほど上昇していないこと、円安進行などの外部環境の好転もあり、通期見通しを上方修正し、売上高3兆4000億円(6.4%増)、営業利益2800億円(10.4%増)、経常利益3000億円(11.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1650億円(8.7%増)を見込んでいる。