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2023年12月01日 11:42 / 業績
三菱ロジスネクストは11月30日、2024年3月期第2四半期決算説明会をオンラインで開催し、上半期の実績を振り返るとともに中期経営計画の進捗状況を報告した。
<出席した御子神会長、間野裕一社長、宇野隆俊CFO、大井淳一財務本部長>
間野裕一社長は上半期の状況について「売上高、利益とも前年を大きく上回り、過去最高となった。世界経済はインフレが継続する中で中東情勢の悪化も加わり、依然として先行き不透明な状況となっているが、当社は十分な受注残を確保しつつ国内、海外のいずれにおいても部品不足が解消したことで、生産の整流化、出荷の促進を推し進めることができた。それに伴い、価格適正化効果も拡大してきている」と報告。
さらに、今年度は中期経営計画LS23の最終年度となるが、売上高5000億円、営業利益300億円・営業利益率6%、自己資本比率20%以上とした目標値はすべて達成する見通しとした。
<中期経営計画 進捗状況>
一方、フォークリフト市場の動向として、出荷については日本は前年より減速傾向になっているが、米州は前年を上回るペースで出荷が進んでいると説明。しかし受注については、コロナ禍前の2019年よりは高い水準で推移しているとしながらも、「中国を除く全地域で落ち込んでおり、前年同期比で15%程度の減少。欧米諸国の金融引き締めによる市況の悪化やロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、終息が見通せない中、世界経済の減速懸念が高まったことが響いている」とし、厳しい見方を示した。
<1-9月の同社フォークリフト受注状況>
また、今後の物流ソリューション事業への取り組みとして、10月1日付で設立した新組織について、「自動化機器・物流ソリューション市場は2022年から26年にかけて、年平均成長率12%で拡大していくと予想している。当社にとって追い風である一方、国内外で数多くのベンチャー企業参入により競争が激化、技術開発も加速していくことが想定されるため、物流ソリューション事業体制を見直し、グローバルに統括する新組織立ち上げのための準備室を設立した」と説明。
「現在別々の組織になっている技術、営業、海外拠点における物流ソリューション事業を統括し、グローバル視点で収益の把握や、リソースの配分、戦略方針を決める体制づくり。このようなことが役割になっていくと考えている。これにより世界的な自動化需要に対し、物流ソリューションを効果的に提供する体制を構築し、事業の強化、収益拡大につなげていきたい」と意気込みを見せた。