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2023年12月06日 17:55 / 経営
イケア・ジャパンは12月6日、千葉県船橋市の同社本社で発表会を開催し、配送協力企業であるSGムービングとの連携のもと、小型EVトラックを新たに17台導入すると発表した。
<導入される三菱ふそう新型eCanter>
導入するのは三菱ふそうの新型eCanterで、2トン積。Mサイズ(バッテリー2個搭載)バッテリーを搭載するロングホイールベースの車両で、一充電当たりの航続距離は236km(国土交通省審査値・60km/h 定速走行 、半積載、平ボディの場合)。
普通充電とチャデモ方式の急速充電を備えるが、SGムービングでは、通常は普通充電で運行するという。その他、車両バッテリーから電気を供給する外部給電機能やカーナビゲーションなどの装備も搭載している。
<普通充電と急速充電に対応、外部給電機能も備えている>
なお17台は、東京北部、神奈川、名古屋、福岡のSGムービング各拠点に数台ずつ配備。主にイケアの大型家具のラストワンマイル配送に使用する。
イケアとSGムービングは、2019年に第1世代のeCanterを2台導入し、IKEA港北からシティショップへの商品の店舗間配送に運行中。ただ第1世代のeCanterは航続距離が約100kmと短く、「届け先から帰れるか、ドライバーには精神的な負担をかけていた」(SGムービング角本高章社長)というのが実際のところ。今回導入する第3世代eCanterは航続距離が約2倍となるため、より活用しやすくなると期待している。
なおイケア・ジャパンでは、この他に軽EVバンの三菱ミニキャブ・ミーブ7台を自社配送で使用。IKEA港北、IKEA新三郷からユーザー宅へのラストマイル配送を行っている。
<左から発表会で進行を務めた日本電動化研究所和田憲一郎代表、イケア・ジャパン ペトラ・ファーレ社長、SGムービング 角本高章社長>
イケアは、2025年までにラストワンマイル配送の100%ゼロエミッション化を目標として掲げ、脱炭素の取り組みを進めているが、発表会でイケア・ジャパンのペトラ・ファーレ社長は、その実現について「ネットゼロの社会を作る、我々とその次の世代のためにもっといい世界にする、というのは私たちだけではできない。良いパートナーと変革が必要。SGムービングは同じ野心を持っており、私たちにとって不可欠な存在。素晴らしい協業です」とコメント。
また、SGムービングの角本社長は「出来るであろう、という容易な取り組みや気持ちで達成できるようなチャレンジではないと思っている。社内の関係部署から協力会社さんを含め、ベクトルを合わせて取り組まなくては達成できないという大きな気付きを得ている」と今回の取り組みについて評価。「今後、さらに展開していく上では、我々だけではなく、他社ともパートナーを考えていきたい」と期待を語った。