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2024年02月07日 13:56 / 施設・機器・IT
いすゞ自動車は2月7日、日立造船が代表事業者を務める環境省の実証事業「清掃工場から回収した二酸化炭素の資源化による炭素循環モデルの構築実証事業」に参画し、天然ガス自動車用燃料として合成メタンが利用できることを確認したと発表した。
この実証は、清掃工場(ごみ焼却施設)から排出されるCO2を用いて、メタネーション反応(CO2と水素を触媒反応させることでメタンガスを合成する反応)によって合成メタンを生産し、天然ガス自動車の燃料として利用するというもの。
いすゞの大型トラック用圧縮天然ガスエンジン「6UV1-TCN」に、合成メタンを模擬したガスをエンジンに供給・稼働させた結果、合成メタン中のメタン濃度が約96%以上であれば、既存の国内天然ガス自動車の燃料として利用できる事が確認できたとしている。
<いすゞの大型トラック用圧縮天然ガスエンジン「6UV1-TCN」>
<エンジン試験室のイメージ図>
また、メタン濃度が約82%以上であれば、燃料性状が不安定な海外市場向けの車両に採用実績があるエンジン制御方法を用いる事で、利用できる事が確認できたという。なお、メタン濃度82%は、22年度の実証試験での設計値であり、実際に生成できることが確認できている。
清掃工場への導入モデルの検討では、ごみ処理量300t/日(150t/日×2炉)のごみ焼却施設を想定し、排出されるCO2を回収してメタネーション反応を行うことを条件として検討。メタン生産量はCO2回収法や水素の供給量によって異なるが、最大で約4100万Nm3/年の合成メタン(天然ガス自動車の走行距離にすると、約1億4500万 km/年)の生産が可能となるなどの結果が得られている。
<検討結果>
項目 | 想定条件と検討結果 |
清掃工場(条件) | 300 t/日 (=150t/日×2炉) |
運転日数(条件) | 24 時間×304 日/年 |
CO2回収方法(条件) | 化学吸収法 |
CO2回収量(結果) | 約80,800 t-CO2/年 |
合成メタン製造量(結果) | 約41,000,000 Nm3/年 |
走行可能距離(結果) | 約145,000,000 km/年 |