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2024年02月09日 14:54 / 経営
ワタミ、ムロオ、三和清掃の3社は2月9日、弁当の配送及び弁当の容器リサイクル、食品リサイクルの運搬にFC(燃料電池)トラックを試験的に導入し、サプライチェーン全体の物流を脱炭素化する「荷主と運輸事業者等の連携による物流脱炭素化プロジェクト」を2024年度より実施すると発表した。
<プロジェクトのイメージ>
愛知県津島市にあるワタミの食品加工工場「ワタミ手づくり厨房 中京センター」では、電力を100%再エネに切り替えるとともに、弁当プラスチック容器の回収や調理くず等についても自社で回収し、リサイクルする取り組みを実施している。しかし弁当の配送(動脈)、使用済みの容器・調理くず等の回収等(静脈)の物流部門は脱炭素化ができていない。
このため、動脈物流をムロオが、静脈物流を三和清掃がFCトラックを活用することで、サプライチェーン全体の脱炭素化を目指す。
同時にFCトラック本体や水素燃料の価格が高価であること、効率的な水素ステーションでの充填といった課題からFCトラックの導入が進んでいない現状に対し、本プロジェクトが、自らリスクを取ってFC化を先行し、他の事業者を先導する「ファーストムーバー」となって物流の脱炭素化を推進していくことも目指す。
このプロジェクトは、2050 年カーボンニュートラルを実現するため、愛知県が革新的・独創的な脱炭素プロジェクトのアイデアを募集するとともに、提案されたアイデアの中から、事業化すべきプロジェクトを学識者からなる「あいちカーボンニュートラル戦略会議」で選定し、事業化の支援を行うもの。ワタミがプロジェクト総括として応募し選定された。
愛知県における運輸部門のCO2排出量は、産業部門に次いで2番目に大きい割合であり、この中で、貨物自動車等の商用車によるCO2排出量の割合は約40%を占め、物流の脱炭素化が課題。愛知県は、今後、このプロジェクトに対して、県内の荷主や運輸事業者等が参画する推進協議会の設置や、FCトラックを活用した物流脱炭素化のモデルスキームを構築することなどで、県内の物流脱炭素化に向けて、幅広く横展開できるよう支援していくとしている。