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2024年03月12日 15:29 / 経営
フェデックス エクスプレスは3月12日、マレーシアからシンガポールまで、EVによる越境配送を成功させたと発表した。
車両は、中国の自動車メーカーである上海汽車グループのMaxus(マクサス)のEVバン「eDELIVER 7」。
<Malaysian Book of Recordsの認定証とeDELIVER 7>
東南アジアの他、オーストラリアや欧州など世界各地域で販売されているEVバンで、全長4998~5364mm、全幅2030mmでトヨタ・ハイエースとほぼ同等のボディサイズ。最大積載量は1135kgで、77kWhまたは88kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は77kWhで318km、88kWhで370kmとしている。
今回の越境配送では、2月27日にマレーシアのシャー・アラムにあるフェデックスの営業所から、シンガポールのチャンギ国際空港にあるフェデックスの施設まで、406kmを走破した。配送中の充電はジョホール州で1回行い、車両によるCO2排出量は一般的なディーゼル配送車両を比較して、100kg削減されたという。
フェデックスは、2040年までにカーボンニュートラルな輸送業務の実現が目標。フェデックス エクスプレスのアジア太平洋、中東、アフリカ地域社長カワール・プリット氏は、この目標について「ロジスティクス業界やその他の業界も含めて、非常に野心的な目標であることを認識している」と説明。
「ゼロエミッションのオペレーションモデルへの移行を成功させるためには、ラストマイル配送だけでなく、全てのグランドオペレーションを戦略的に考える必要がある。今回の試みは、フェデックスの自社車両電動化プログラムの促進につながり、取り組みの有効性を証明している」とその意義を語った。
同社では、今回の試みから得た知見を将来のオペレーション業務効率の評価に向けて活用していくとしている。
なお、今回の試みは「初のゼロエミッションの越境配送」として、マレーシアで注目すべき記録の認定を行う機関Malaysian Book of Recordsに認定されている。