豊田通商/大型FC商用車普及見据え、水素ステーションを移転・新設

2024年03月19日 17:42 / 施設・機器・IT

豊田通商は3月19日、大型の燃料電池(FC)商用車の普及・拡大に伴う水素の需要拡大を見据え、豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー社が愛知県内で運営している既設2カ所の水素ステーションの移転・新設工事を行い、3月に営業を開始したと発表した。

豊田通商は、2015年から「名古屋熱田水素ステーション」(名古屋市)と「豊田インターチェンジ水素ステーション」(豊田市)を運営してきたが、これらの既設ステーションはFC乗用車を前提とした設計で建設していたため、敷地面積や貯蔵・供給能力の面で大型FC商用車には適していないものとなっていた。

今回の移転・新設に伴い、両ステーションは名称をそれぞれ「熱田水素ステーション」(名古屋市)と「とよた堤水素ステーション」(みよし市)に改称。大型FC車両用の十分な敷地面積を確保し、水素の輸送および貯蔵を従来のカードル(小型の集合容器)式から大容量のトレーラー式へ切り替えることで、輸送能力と貯蔵能力の増強と効率化を実現した。

さらに、圧縮機などの主要設備を刷新し、これまで以上の圧縮能力を備えることで大型FC車両への水素供給や、より速やかな連続充填を可能とする水素ステーションとなっている。

<熱田水素ステーション>

20240319TOYOTA 1 - 豊田通商/大型FC商用車普及見据え、水素ステーションを移転・新設

なお、名古屋市内の民間企業では初のFCバス導入となる、イオンモール熱田のシャトルバスへの水素充填も「熱田水素ステーション」で行う予定。また「とよた堤ステーション」は、近隣に集積する物流会社において、今後見込まれる大型FC車両の導入に伴う水素充填の増加へ対応していく。

なお既設ステーションは、新ステーション開所に伴い閉鎖している。

<とよた堤水素ステーション>

20240319TOYOTA 2 - 豊田通商/大型FC商用車普及見据え、水素ステーションを移転・新設

■施設概要
【熱田水素ステーション】
所在地:愛知県名古屋市熱田区六野1-201-7
営業開始日:2024年3月19日
敷地面積:約1307m2
ディスペンサー:1ノズルタイプ×2基
水素貯蔵:トレーラー式
水素供給能力:300Nm3/時以上(充填圧力:82MPa)
営業時間:火~土・祝日10:00~19:00、日10:00~17:00
休業日:月曜定休、年末年始

【とよた堤水素ステーション】
所在地:愛知県みよし市打越町下鵠ノ巣70-4
営業開始日:2024年3月13日
敷地面積:約1980m2
ディスペンサー:1ノズルタイプ×2基
水素貯蔵:トレーラー式
水素供給能力:300Nm3/時以上(充填圧力:82MPa)
営業時間:月~金・祝日9:00~19:00、土・日9:00~17:00
休業日:定休日無し ※年末年始を除く

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