ヒューテックノオリン/新型大型冷凍車両を導入

2024年05月02日 11:27 / 車両・用品

ヒューテックノオリンは4月30日、大型冷凍車両2台を導入し、26日に関東支店(埼玉県越谷市)で納車式を行ったと発表した。

導入した車両は、日野プロフィアCOOL Hybrid(クールハイブリッド)ショートキャブに、デンソーの電動冷凍機と矢野特殊自動車の荷台を採用したもの。

<導入した日野プロフィアCOOL Hybrid>
20240502NORIN - ヒューテックノオリン/新型大型冷凍車両を導入

日野プロフィアクールハイブリッドは、大型トラック用に開発したハイブリッドシステムを搭載した大型電動冷凍車。走行中に回収した回生エネルギーを大容量バッテリーに蓄え、その電力で冷凍コンプレッサーを駆動することで、走行状態に関係なく、常に高い冷凍能力を発揮するのが特徴。サブエンジン式冷凍車と同等の能力を低燃費、低騒音で可能にしており、年間で約16トンのCO2削減が可能だという。

荷台のコンテナ内長は10m3で、積載量は約1万2800kg。通常よりも前後の厚さを半分にしながら、従来と同様の断熱効果を実現した矢野特殊自動車の薄型高性能断熱材を使用したことで、通常の16枚パレットより2枚多い18枚パレット積みを可能にしている。このため大型車9台分の荷物を8台で運搬でき、配送効率の向上やCO2削減効果、冷凍食品のパレット輸送化促進も期待できるとしている。

またコンテナ内長が伸びると、庫内の冷却のバラツキや、冷凍機の冷気が再び吸い込まれるショートサーキット現象が生じ、温度管理が悪化する可能性があるが、冷気の循環を最適化する矢野特殊自動車のダクトユニット「エアーサーキュレーションシステム」を採用することで、輸送品質の向上と冷凍機稼働の最適化も実現しているという。

さらにコンテナ屋上部には、CIGS薄膜太陽光電池を採用したシステック(鹿児島県鹿児島市)の移動体太陽光発電システム「ロジソーラー」を装着。太陽光で発電した電力を車両バッテリーに供給することで、オルタネーターの負担を軽減するとともに、燃料消費量も削減する。

この他、貨物用船舶(RORO船)への搭乗を想定し、フェリー輸送に対応した装置(フック、外部温度計)も装備。モーダルシフトの推進により、ドライバーの労働時間の短縮とCO2削減に取り組むとしている。

なお、ヒューテックノオリンでは今後、新型車両の各機能の効果を測定・検証し、導入予定の車両へ展開を検討していくとしている。

<搭載した7つの技術>
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