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2024年05月07日 14:50 / 車両・用品
椿本チエインは5月7日、アーチ状に伸縮するアークチェーンを用いた「アークチェーンアクチュエータ(ACA)」を開発、パブコの大型ウイングボディ「エクシオウイング」のウイングボディ開閉機構に採用されたと発表した。
ウイングボディ開閉機構は油圧式が一般的だが、油もれやメンテナンス工数が課題。パブコではこの課題解決と装置全体のコンパクト化、省エネルギーの観点から、駆動ユニットの電動化を検討し、「アークチェーンアクチュエータ」を採用したもの。電動チェーンユニットを用いたウイングボディ開閉機構は世界初となった。
油圧式と異なり油圧ユニットや配管が不要となるため油漏れの心配がなく、さらに定期的なメンテナンスも不要となり、コスト削減、ドライバーの待機時間の緩和にもつながる。また、油圧式に比べ、クリーンかつ消費電力量が削減でき、油圧式では難しかった多点停止や加減速などの制御を容易に実現できるなど、多くのメリットがあるため、今後、ウイング車への採用拡大が期待されている。
「アークチェーンアクチュエータ」は、特殊な2本のチェーンが噛み合い、強固な柱状となるジップチェーン(噛合いチェーン)から派生したもの。ジップチェーンの直動に対し、アーチを描く噛合いチェーンとして開発されたもので、動力をアーチ状の運転にダイレクトに変換する。パブコ「エクシオウイング」のウイングボディ開閉機構への先行採用に続き、椿本チエインでは今後、この「アークチェーンアクチュエータ」の一般販売を予定しており、トラックウイング開閉用のほか、生産設備などの作業台の傾転、扉の開閉、ワークの反転など幅広い用途が想定されている。
<ジップチェーンアクチュエータ(左)とアークチェーンアクチュエータ(右)>
なお、アークチェーンアクチュエータを採用したパブコの大型ウイングボディ「エクシオウイング」は、5月9日~11日に開催されるジャパントラックショー2024に出展される。
■椿本チエイン(https://www.tsubakimoto.jp/)