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2024年05月24日 14:32 / 交通
全日本トラック協会は5月23日、昨年1年間の交通事故統計分析結果を発表した。
この交通事故統計は、警察庁が公表した事業用トラック(軽貨物を含まない)が第1当事者となった死亡・重傷事故を分析したもの。
それによると2023年中の死亡・重傷事故の合計件数は1062件、死者数・重症者数は1137人、事業用トラック1万台あたりの死者数と重症者数は8.6人となった。
全ト協が2021年3月に策定した「トラック事業における総合安全プラン2025」では死者数・重傷者数970人、事業用トラック1万台あたりの死者数・重傷者数6.5人を目標としているが、これを大きく上回る結果となった。さらに飲酒運転による人身事故件数は、「プラン2025」スタート以来の最高値となる23件で、全ト協では「危機的状況」としている。
<「トラック事業における総合安全プラン2025」目標値と現況>
事故累計別では、「車両相互」が762件(71.8%)で最も多い。このうち大型は「追突」(113件)と「左折時衝突」(69件)、中型は「追突」(106件)と「出会い頭衝突」(63件)が多い。
また「人対車両」は247件(23.3%)。大型~普通の全車種とも「横断歩道・横断歩道付近の横断中」に集中しており、「その他の横断中」と合わせた「横断中」が全体の5割を占めている。
交差点での死亡・重傷事故は394件で、「追突事故」(224件)の1.8倍。「左折時」は9割近くが対自転車(77件)、「右折時」は8割近くが対歩行者(61件)、また「直進時」は6割以上が対自転車(51件)となっている。
全ト協では、これらの分析結果をもとに、同種事故の再発防止に向けた取り組み強化を訴えている。