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2024年12月03日 16:28 / 施設・機器・IT
TOYO TIREは、トラック・バス用タイヤの使用環境や使用状態を把握、管理するデジタル・アプリケーション「Tire SAPRI(タイヤサプリ)」を開発し、事業化に向けたテストマーケティングを開始した。将来的には、物流事業者の安全運行と業務効率化を実現するとともに、顧客の囲い込みを狙う。
同社は、車両の個別運行状況に応じて、装着タイヤの状態変化をはじめ、走行環境情報を自動的に収集し、蓄積するシステムを開発し、そのデータをAIで解析することで、タイヤの摩耗状態を実測することなく推定できるモデルを構築し、2020年7月に公表した。
今回発表した「タイヤサプリ」は、このモデルをベースに実証実験を重ね、リアルタイムでタイヤの状態を可視化するアプリとして開発したもの。「摩耗予測表示機能」、「空気圧、温度モニタリング機能」、「状態異常検知・通知機能」、「タイヤの管理機能」の4つの機能を搭載している。
まず「摩耗予測表示機能」は、現在のタイヤ摩耗状態と将来の摩耗状態の予測結果をタイヤの溝ごとに表示する機能。計画的な交換タイミングの立案・管理、ローテーションに活用できる。
「空気圧、温度モニタリング機能」は、タイヤの空気圧と温度情報をリアルタイムで監視し、日々のタイヤ点検の精度を向上させる機能。適正な空気圧を管理、維持することで、タイヤの性能を最大限に引き出し、運行の安全性を高めるだけでなく、環境負荷の軽減にもつなげることが可能になる。
「状態異常検知・通知機能」は、タイヤの残溝や空気圧・温度の異常を検知した場合、即座にメールで通知する機能。重大な不具合を未然に防止、事故や故障のリスクを低減し、適正運行の維持が可能になる。
「タイヤの管理機能」は、装着しているタイヤや保管しているタイヤの情報を一元管理する機能。アプリケーション内でタイヤを管理することにより、メンテンス業務が効率的に行える。
TOYO TIRE 取締役執行役員で技術統括部門管掌の守屋 学氏はタイヤサプリについて、「タイヤの専門家として車両の足回りを支えてきた我々が、顧客である物流事業者の現場を取り巻く様々な課題を解決するために開発したもの」と説明。
「タイヤの情報を可視化し、活用することで、我々タイヤメーカーと物流事業者、さらに荷主が情報を通じて結ばれた状況を作り、タイヤメンテナンスの効率化、ひいては顧客の運行品質の向上を実現していく新しい地平を開くものと考えている」と期待を語る。
なお同アプリは、テストマーケティングを開始した直後であり、事業化のスケジュールは未定としている。