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2025年06月30日 17:01 / 労務
北海道運輸局釧路運輸支局は6月14日、自衛隊帯広地方協力本部、北海道釧路総合振興局との共催で、退官を間近に控えた自衛官を対象としたバス・タクシー・トラックの合同就職説明会&運転体験会を釧路・根室管内で初めて開催した。
近年の運輸業界においては、路線バスの廃止・減便や、タクシーの稼働率低下、「物流の2024年問題」と言われるトラック業界の輸送能力不足など、運転者不足による問題が顕在化・深刻化している。そのような中、自衛官は大型の運転免許を取得している隊員が多く、新たな運転者の担い手として運送業界より期待を集めていることから、イベントを開催した。
当日は釧路運転免許試験場を会場とし、釧路・根室管内の駐屯地に勤務する自衛官18名、バス・タクシー・トラック事業者8社が参加。 開会式では、釧路運輸支局の矢島支局長、自衛隊帯広地方協力本部の吉野副本部長から挨拶があり、続く合同説明会では、釧根地区バス協会、釧根地区ハイヤー協会、釧根地区トラック協会より、各業界に関する全体的な説明を行った。
午前中の個別就職相談会では、各企業のブースで勤務体系や待遇等について具体的な説明を実施。自衛官側から企業担当者に積極的に質問を行う場面も見られるなど、和やかではありつつ、適度に緊張感のある雰囲気となった。
午後からは運転体験会を実施。各企業の協力によりバス、タクシー、トラック計6台が用意され、運転体験や車内設備の見学を行った。業務で大型車両を扱うことも多いためか、自衛官は初めてとは思えないハンドルさばきで大型バスや事業用のトラックを運転した。
開催後の調査では参加した自衛官から、とても有意義な時間になったとの声が多数あがった。北海道運輸局では、引き続き運輸業界、関係機関と連携し、運転者の確保に向けて取り組みを進める。