ゼンリン/自動運転物流施設向け高精度地図データを提供
2025年10月31日 16:16 / 施設・機器・IT
ゼンリンは、三菱地所およびT2が進める国内初の物流施設内自動運転トラック実証実験に向けて、高精度地図データを整備・提供した。施設内の通路幅や障害物情報を収集し、トラックのLiDARと照合することで安全な自動運転を支援する。
自動運転トラックは、通常、自車位置の測定にGPS衛星からの位置情報を用いる、しかし、物流施設内ではGPSからの情報が得られないため、自動運転には課題となる。
実証実験では、施設内の通路幅や障害物などの情報を高精度で収集し、トラックが搭載するLiDARセンサーと地図データを照合することで、自動運転を可能にする仕組みを構築した。実験場所の東京流通センターA棟では、計測車両を走行させて点群データを収集し、それを基に高精度地図データを作成している。
<(左)実証実験の実施施設である物流倉庫「東京流通センター A棟」の施設内、(右)計測車両を走行させ収集した、施設内の高精度地図用点群データ>

ゼンリンは2000年代から高精度な地図データ制作を進めてきた実績があり、全国の高速道路や主要な自動車道で計測車両を走行させることで、現実世界を再現するデジタルツインの構築にも寄与してきた。その技術を活用し、今回の物流施設内での自動運転実現に向けた取り組みに至った。
ゼンリンは今後も、高度なモビリティ社会の実現を目指し、スマートシティ分野における防災や交通、都市計画など地域課題解決に貢献するトータルソリューションの開発を検討する方針。また、デジタルツインを実現する地図データ基盤の開発を加速させることで、持続可能な社会づくりを目指すとしている。
最新ニュース
一覧- トラック最前線/BYD JAPANに聞く 国内トラック市場参入への戦略と取り組み (11月14日)
- ジャパンモビリティショー2025総括/働くクルマにも“水素の時代”が来た!商用車が示した新たな地平 (11月14日)
- 三菱ふそう/公正取引委員会からの勧告等について謝罪 (11月14日)
- 日野自動車/群馬県太田市と包括連携協定を締結、ラグビーを通じて地域社会に貢献 (11月14日)
- 愛知県みよし市/FC小型トラックを給食配送車として導入、愛知県内では初 (11月14日)
- JL連合会/北海道地域本部が実務者大会を開催、約130名が参加 (11月14日)
- ジップラスなど/レオパレス21と提携、外国人ドライバーの就労・定着を支援 (11月14日)
- 国土交通省、全日本トラック協会/取適法・振興法の改正ポイント説明会を東京・大阪で開催 (11月14日)
- 関東運輸局/25年11月、大型車や中型車に対応する指定自動車整備事業社1社認証 (11月14日)
- NEXCO東日本など/11月17日~19日、北海道、東北、信越、北関東で降雪の注意喚起 (11月14日)
- 日東道/酒田みなとIC~遊佐鳥海ICを昼間通行止め、11月27日から (11月14日)
- 日野自動車/燃料電池大型トラック「日野プロフィア Z FCV」古河工場でラインオフ式を実施 (11月13日)
- 公正取引委員会/下請法違反で三菱ふそうに勧告・指導、61社に金型を無償で保管させる (11月13日)
- ヤマト運輸/ベトナムで大型トラックドライバーを育成、年間100名採用目指す (11月13日)
- UDトラックス/日本初の10トン積み大型トラック「ミンセイ6TW12」が歴史遺産車に選定 (11月13日)
- ブリヂストン 決算/1~9月、減収減益もTBタイヤは北米市販用が堅調に推移し営業利益が大幅改善 (11月13日)
- 三菱重工、キリングループ/トラック荷積み・荷降ろしなど物流自動化の共同実証を完了 (11月13日)
- 「2024年問題」影響調査/収入減で4割のドライバーが転職を検討 (11月13日)
- 資源エネルギー庁/11月13日~19日に軽油1リットルあたり15.0円を補助 (11月13日)
- 軽油小売価格/全国平均153.7円(前週比マイナス0.1円)23都府県で値下り(25年11月10日) (11月13日)
