パナソニック、先進モビリティ/大型車両の自動運転社会実装に向けた技術協力開始

2026年05月27日 12:04 / 車両・用品

パナソニック アドバンストテクノロジーと自動運転開発の先進モビリティ(茨城県つくば市)は5月27日、大型車両の自動運転システムの高度化および社会実装の加速を目的とした技術協力を開始した。

日本の物流・交通業界では、ドライバー不足や高齢化が深刻な課題となっており、大型トラックや路線バスの自動運転に対する期待が高まっている。一方、大型車両の自動運転には、車体特性を踏まえた精緻な車両制御に加え、安定した自己位置推定、安全設計、十分な検証体制が必要となる。

2社は、先進モビリティが培ってきた大型車両向けの車両制御・自動運転実証のノウハウと、パナソニック アドバンストテクノロジーが有するSLAM技術、ソフトウェア実装技術、安全設計・検証の知見を組み合わせることで、大型車両自動運転システムの実用化に向けた開発を加速する。

技術協力では、「自己位置推定技術の高度化」「安全設計・検証の強化」「大型車両向け自動運転システムの高度化」の分野において共同で技術開発を進める。

自己位置推定技術の高度化では、パナソニック アドバンストテクノロジーのカメラやLiDARを用いたSLAM技術を大型車両に適用し、GNSSの利用が難しい環境下でも安定した自己位置推定の実現を目指す。とくに同社のLiDAR SLAM技術は、トンネル内や特徴量の少ない環境下においても自己位置を見失いにくいことを特徴としており、大型車両の継続的かつ安定的な走行判断を支える。

近年、同社のSLAM技術はロボティクス分野の学術会議でも高評価を得ており、その先進性を大型車両領域で活かす。

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トンネル内の自己位置推定イメージ

安全設計・検証の強化ではパナソニック アドバンストテクノロジーの機能安全規格に準拠した設計・開発知見を活かし、システムの安全設計、異常時対応、検証体制の強化を進める。これにより、大型車両自動運転システムの開発品質と安全性の向上を図る。

大型車両向け自動運転システムの高度化では、先進モビリティの自動運転ユニットや大型車両制御技術と、パナソニック アドバンストテクノロジーのソフトウェア技術を統合し、導入しやすく拡張性の高い大型車両向け自動運転システムの高度化を目指す。

技術協力により、先進モビリティは、大型車両の車両制御技術、実証実験の運営ノウハウ、実車評価環境を提供。パナソニック アドバンストテクノロジーは、SLAM技術、安全設計・開発手法、センサー統合、品質保証・検証に関する技術を提供する。

両社は今後、実証実験を通じて技術検証を進め、大型車両自動運転システムの社会実装に向けた開発を推進する。物流分野における輸送効率の向上と、地域公共交通の持続可能性向上の双方に貢献することを目指す。

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