ダイムラートラック/新世代の燃料電池大型トラック、2026年末に限定生産を開始

2026年01月28日 14:10 / 車両・用品

ダイムラートラックは、新世代の燃料電池(FC)トラック「メルセデス・ベンツ NextGenH2トラック」を公表した。独ヴェエルト工場でセミトレーラトラクター100台を限定生産し、2026年末以降、顧客に引き渡す予定としている。

<新世代の燃料電池(FC)トラック「メルセデス・ベンツ NextGenH2トラック」>
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NextGenH2トラックは、第一世代の燃料電池トラックのプロトタイプによる開発と試験プログラムの結果をもとに開発。ダイムラートラックでは、水素ベースのトラック輸送に向けた次の開発ステップを示すものと位置付けている。既にプロトタイプを冬季と夏季のスイスアルプスでテストしており、厳しい運用シナリオにおける信頼性を確保しているという。

搭載する燃料電池システムや液体水素技術などは、第一世代から継承。ダイムラートラックとボルボ・グループの合弁企業セルセントリック社のBAZ150燃料電池をキャブ下に2個搭載し、システム総出力は300kWを発揮。

また最大85kgの水素を充填できる液体水素タンクを搭載しており、1回のタンク充填で1000kmを大きく超える航続距離を実現するという。液体水素の充填には、ダイムラートラックとリンデが開発したsLH2燃料補給規格を使用することで、10~15分以内で満タンにできるという。

一方、キャブや運転支援システムなどは大きく変更。大型EVトラック「eアクトロス600」に既に搭載されている新キャブ「プロキャビン」を採用し、空気抵抗係数を9%向上している。またeアクスルや高電圧バッテリーも同等のものを備え、2つのモーターを備えたeアクスルは、急勾配や高積載時には最大370kWの出力を発揮する。さらに、アクティブブレーキアシスト6など安全システムもeアクトロス600と同等のものを搭載している。

<NextGenH2トラックに搭載されるシステム>
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このほか、キャブ後方に配置するコンポーネントを省スペース化することで、ホイールベースは従来より150mm短い4000mmとした。これによりEUの長さ規制内の標準トレーラとの互換性を確保し、様々なトレーラとの組み合わせが可能になったことで、顧客の柔軟性が増している。

2026年末からの生産および実用化には、ドイツ連邦運輸省、ラインラント=プファルツ州、バーデン=ヴュルテンベルク州から総額2億2600万ユーロの支援を受けており、量産は2030年代初頭を目標にしている。

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