日本ミシュランタイヤ/群馬県に本社移転、2024年問題解決目指し産官学連携も強化

2023年08月03日 13:32 / 経営

ミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤは8月3日、群馬県太田市に本社を移し、2023年8月1日に登記を完了したと発表した。旧本社である東京都新宿区のオフィスは縮小し、群馬県太田市に機能を統合する。

<新本社>

20230803MI - 日本ミシュランタイヤ/群馬県に本社移転、2024年問題解決目指し産官学連携も強化

ミシュランは1991年から太田市にR&Dセンター(太田サイト)を設置。新たに本社となる太田サイトは、環境の観点から既存建物をそのまま活かし、社員の創造と革新の場となるコラボレーションスペースを創設するが、このスペースのデザイン・設計・建設は、群馬県太田市の石川建設が率いるオール群馬企業から成る「群馬WOOW」プロジェクトチームが手掛ける。

また8月1日より、群馬県下の物流企業である美松運送、車両動態運行管理のトップランナーであるドコマップジャパン、群馬大学とコンソーシアムを組み、ぐんまの運輸デジタルイノベーションの取り組みを開始。この取り組みはDXの力で物流業界の2024年問題(ドライバーと輸送力の不足)の解決と、環境にやさしく、荷主に選ばれる運送事業を目指すもので、産官学連携事業として2023年度の県のデジタルイノベーション加速化補助金を活用する(テーマ名:持続可能な運輸業界の実現に向けたぐんまの運輸デジタルイノベーション ~生産性の向上・環境負荷の軽減・稼働停止の最小化~)。

なお太田サイトでは、2022年4月に積層造形技術の普及と発展を目的とした、金属積層造形「ミシュラン AMアトリエ」を開設。技術推進を図るGAM(一般社団法人 群馬積層造形プラットフォーム)は着実にメンバーを増やし、「群馬から世界に」発信する革新的技術の検討を進めている。今年4月にはドライビングシミュレータをコアにしたエンジニアリングサービスを提供するS&VLとの協業も発表しており、ますますオープンイノベーションの拠点としての発展が期待されている。

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