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2023年11月24日 16:12 / 車両・用品
三菱自動車工業は11月24日、1BOXタイプの新型軽商用EV「ミニキャブEV」を12月21日に発売すると発表した。価格は2シーターが243万1000円、4シーターが248万6000円。
<新型ミニキャブEV>
新型「ミニキャブEV」は、2011年に発売した軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」をベースにしながら、大幅改良したモデルで、実質的な後継車となる。電動系コンポーネントを刷新、安全装備・機能装備を充実させ、最新世代の軽商用EVとして仕上げている。
ミニキャブ・ミーブは途中で一部改良されたものの、基本的なスペックは2011年の発売時からほぼ変わっていないため、現在の水準から見ると航続距離や安全装備など旧世代モデルといえる。
1BOXタイプの市販軽商用EVは、これまで三菱ミニキャブ・ミーブのみであったため問題なかったが、ダイハツ・スズキ・トヨタが23年度内に発売を予定、またホンダも1BOXに近いスタイルの「N-VAN e:」を24年春に発売する予定で、一気に新世代商用EVのラインナップが揃う格好となる。そうなるとミニキャブ・ミーブでは性能・機能面で劣勢となるが、三菱はこれらに対して先手を打った格好だ。
車名変更を伴う今回の大幅改良で各社の新型EVとほぼ同等のスペックとなり、商品力が大きく向上。走行距離向上や安全装備の充実を図りながら販売価格もミニキャブ・ミーブ同等に抑えており、大幅な販売増が期待される。
■航続距離を35%向上し、180kmに延長
先代ミニキャブ・ミーブからの最大の変更点は、搭載するEVシステムを刷新したこと。
駆動用バッテリーの電池容量を約25%向上、さらにモーターとインバーターを一体化構造とするなどモーター効率を高め、一充電あたりの航続距離をミニキャブ・ミーブの133km(WLTCモード)から約35%向上させ、180kmに延長している。
<駆動用バッテリーパック>
<インバーター一体型モーター>
また新採用のモーターは走り出しから最大トルクの195Nmを発生し、荷物を多く積んだ状態でも、電気自動車ならではのスムーズかつ力強い走りを可能としている。さらに新型モーター・インバーターを採用するとともに一体化構造としたことで、静粛性も向上しているという。
そのほか、前後ショックアブソーバー減衰力特性を見直し、乗り心地の向上させると同時にキャビンの揺れを抑制。荷物への負担も軽減している。また回生ブレーキを積極的に活用するBポジションの回生力を強めることで、実用燃費を向上させている。
充電は、AC200V(15A)での普通充電で約7.5時間で満充電、急速充電では約42分で80%までの充電が可能となっている。
安全機能では、衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM」、車線逸脱警報システム「LDW」、オートマチックハイビーム「AHB」、誤発進抑制機能(前進時)「UMS」などの予防安全技術「三菱e-Assist」を採用。また急な坂道で発進時の後退を防止するヒルスタートアシスト「HSA」も採用している。
機能装備では、消費電力の大きい電化製品を使用することができるアクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設定。またインパネには、充電用USBポートのタイプCとタイプAをメーカーオプション設定したほか、スマホトレイを併設し、使い勝手を向上させている。