第3回スマート物流EXPO/最新物流機器が集まる

2024年01月25日 14:59 / イベント・セミナー

1月24日、第3回スマート物流EXPO(主催RX Japan)が東京ビッグサイトで開幕した。

26日までの3日間開催される同展示会は、「ウェアラブルEXPO」、「ネプコンジャパン」、「オートモーティブワールド」など、同時開催の展示会と合わせて前回比1.2倍となる1650社が出展し、会場内は多くの来場者で賑わいをみせた。

展示は、配車システムなど業務効率化ツールから自動倉庫関連等まで幅広いが、ドライバーの教育や運行中の管理などの出品が目立つ。特に安全性確保をテーマにした出品が多い印象であった。

<第3回スマート物流EXPOの会場>

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■パイオニア
パイオニアは、独自のモビリティAIプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」を活用した物流関連企業向けのソリューションを出展。配車・配送ルートを最適化するAPIサービス「Piomatix LBS API」と、CO2排出量の削減、カーボンニュートラルの実現をサポートする「Piomatix for Green」を展示した。

<Piomatixを活用したソリューションを出展したパイオニアブース>

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このうち「Piomatix for Green」は、独自の燃費・電力消費率推定技術とパイオニアがこれまで培ってきた高度なルート探索技術を組み合わせ、エネルギーの可視化から改善提案まで実現するAIクラウドプラットフォーム。

現在、ディーゼルトラックとEVトラックを併用している運送事業者が増えているが、その最適な使い分けが可能になる。説明員によると「EVトラックを導入する企業の増加に伴って問い合わせも増えている」という。

■マップル
マップルは、走行ルートを記録して案内する「ルートナビゲーター」を展示。ルート配送など固定ルートを巡回する業務に特化したカーナビで、普通のナビでは案内されないルートなども登録することもできる。256コースが登録できるので、多くの業務に対応することが可能だ。

<マップルのルートナビゲーター>

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説明員によると、ルート配送する全車両に搭載する、といった使い方もあるが、一部車両だけに搭載して新人ドライバーにルートを覚えさせる、という使い方をしている運送事業者が多いという。ナビ通りに走行することで、新人ドライバーでも短期間に習熟することができると評価が高いとのこと。業務効率化と安全性の確保を両立するカーナビといえるだろう。

■クラリオン
クラリオンライフサイクルソリューションズは、「VRドライビングシミュレーター」を参考出品。これはVR技術を使った安全運転教育システムで、実際の事故映像とシミュレーターシート、VRゴーグルを組みあわせ、事故を疑似体験させることで安全な運転の仕方が学べるというもの。

映像を見るだけでなくシートも動くため、よりリアルに体験でき、運転指導も効果的に行えるという。商品化に向けては、提供方法なども含めて現在検討中とのことだが、安全運行への意識が高まっているだけに、大いに期待される。

<クラリオン「VRドライビングシミュレーター」>

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■矢崎総業
矢崎総業は、開発中の「ドライバーモニタリングシステム」を展示。カメラでドライバーの状態を常時確認し、異常を検知すると車両を停止させるというシステムで、今後はデジタコ等との連動も視野に入れているという。

居眠りや脇見などの検知はもちろんだが、胸を押さえるなどドライバーが苦しんでいる姿勢からも状況を判断し、車両制御につなげるのが大きな特徴。説明員によると「心不全などによる事故防止を重視している」という。これから実証実験を重ねていくという段階だが、ドライバーの高齢化が急速に進む中、実用化が期待されるシステムだ。

<矢崎総業「ドライバーモニタリングシステム」>

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■展示会概要
名称:第3回スマート物流EXPO
会期:2024年1月24日~1月26日 10時~17時
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan
出展社数:1650社
来場者数:8万5000名(予定)

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