ドラピタ/「2024年問題による意識調査」、8割が影響を懸念

2024年02月05日 16:25 / 施設・機器・IT

運送業に特化した専門求人サイト「ドラピタ」を運営するオーサムエージェントは2月5日、ドラピタに契約中の企業を対象にした「2024年問題による意識調査」の結果を発表した。

調査は1月16日~1月22日、ドラピタ掲載中企業443社を対象にインターネットで実施し、84社の有効回答を得たもの。

<2024年問題による事業への影響に懸念を感じているか>

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まず、「2024年問題による事業への影響に懸念を感じているか」という問いに対し、8割を超える企業が「とても感じている」「やや感じている」と回答。事業規模を問わず、大多数の企業が2024年問題に対する事業への影響に懸念を感じている結果となった。

<「懸念を感じている」運送形態>

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また「懸念を感じている」企業を運送形態別に見ると、ラストワンマイル・地場・中長距離の貨物運送事業者が大半を占めた。

一方、旅客・廃棄物収集・生コン・砂利など貨物以外の事業者では、懸念を「あまり感じていない」「全く感じていない」と回答した企業も一定数存在し、運送形態によって差が目立っている。

<「懸念を感じている」事業規模の割合>

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懸念を感じていると回答した企業の事業規模は、10台以下7.2%、11~20台5.8%、21~30台20.3%、31~50台27.5%、51~100台18.8%、101台以上20.3%。保有している車両台数が10台未満の企業から100台以上の企業まで、偏りのない結果となっており、2024年問題に対する影響の懸念は、事業規模を問わないものとなっている。

<具体的にどのような影響の懸念を感じているか>

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懸念している具体的な影響では、「ドライバー不足」(80%)が最も多く、次いで「賃金の減少によるドライバーの離職」(40%)が多い。人材不足・ドライバーの離職など、「人材」に関する懸念が多い。

<2024年問題に対して、何か対策をしているか>

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<具体的にどのような対策をしているか>

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2024年問題に対して、現在何かしらの対策している企業は全体の82%。具体的な対策としては、『ドライバーの確保』が75%で圧倒的に多い。

『運行計画の効率化』『荷主への運賃値上げの交渉』『荷待ち時間削減のための荷主との交渉』を行う企業も多く、【ドライバー確保】と【荷主への交渉】を同時並行で行っている企業が多いようである。

<荷待ち時間削減のための荷主との交渉、対策は講じられそうか>

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また、荷待ち時間削減のための荷主との交渉を講じた企業のうち、57%が解決のへの手ごたえを感じていると回答。一方、40%の企業は「いいえ」と回答。荷待ち時間の縮小に関しては、まだまだ業界全体で対策が必要であるといえる。

<荷主への運賃値上げ交渉、運賃値上げは見込めそうか>

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「荷主への運賃値上げの交渉」については、73%が「運賃の値上げが見込めそう」と回答。しかし、19.5%の企業は「荷主への理解は得られたが、運賃の値上げは見込めない」、7.3%の企業は「荷主の理解が得られず運賃の値上げも見込めない」と回答。運送事業者側の取り組み姿勢もあるが、荷主によって大きく左右される結果となっている。

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