三菱ふそう/新型eCanterベースの自動追尾型ごみ収集車で実証に参加
2024年08月07日 15:52 / 施設・機器・IT
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三菱ふそうトラック・バスは8月7日、EV小型トラック「eCanter」新型モデルをベースにした自動追尾型のごみ収集車のコンセプトモデルを開発し、環境省の実証事業に参画したことを公表した。
同社が参画した実証事業は、環境省による2021年度から2023年度の「エネルギー起源CO2排出削減技術評価・検証事業のうちデジタル技術の活用等による脱炭素型資源循環システム創生実証事業」。
2023年11月10日から22日にかけ、川崎市内の公道で「eCanter」の新型モデルをベースに開発した自動追尾型EVごみ収集車を用い、ごみ収集作業における作業効率化とCO2削減効果の実証実験を、環境省と合同で実施。EVごみ収集車に予め設定した収集ルートを自動で追尾するシステムを搭載し、ごみ収集作業の効率化と作業者の負担軽減における効果の検証を行った。
<MFTBCが開発した自動追尾式ごみ収集車「eCanter SensorCollect」>

また、同車両に積載したごみの重量や体積及び投入個数をセンサーで感知し、これらの情報をごみ処理施設にインターネット経由で送信するごみ情報共有システムも開発し、ごみ処理施設まで含めた全体の運用効率化・高度化における効果の検証も行った。
実証実験で用いたコンセプト車両「eCanter SensorCollect」は、車両総重量(GVW)6.4トンでリチウムイオンバッテリー1個を搭載。車両前方と後方に搭載したミラー兼用のカメラセンサーが運転席から下車する人を自動的にドライバーと認識し、ごみ集積場に到着後もドライバーの後を車両が自動追尾する。
ワイヤレス式HMI(Human Machine Interface)を通じて遠隔操作ができるため、ドライバーが運転席に乗り降りする回数を大幅に減らすことができ、作業時間を短縮するとともに、ドライバーの肉体的負担を軽減することができる。車両に搭載したカメラ及び超音波式センサーと高精度GPSで車両付近に安全区域を形成し、車両周囲にある障害物の回避や、安全区域に人が侵入した際の緊急停止、車両の追尾や一時停止なども遠隔で操作できる。
環境省による同事業は、日本政府が目指す2050年までのカーボンニュートラル化に向け、廃棄物焼却やごみ収集運搬および中間処理施設等の稼働におけるCO2の排出削減を、デジタル技術の活用を通じて実現することが目的。三菱ふそうは2024年度の同事業へも参画し、EVごみ収集車を用いた実証事業を継続する。
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