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2025年02月20日 15:38 / 業績
セイノーホールディングスは2月12日、主力の輸送事業において、荷主全体の約40%と交渉を終え、1月から個建(距離×重量ではなく、個数あたりでの運賃契約)契約の顧客との交渉を開始することで、kg単価のさらなる上昇を見込んでいると、2025年3月期第3四半期決算説明会で明らかにした。
第1四半期のkg単価の前年同期比は2.6%増、第2四半期は3.9%増、第3四半期は5.0%増で、累計では3.8%増となった。
<特積みの物量・単価の状況>
出典:セイノーHD2025年3月期第3四半期決算説明会資料(以下、同じ)
セイノーHD取締役輸送事業担当兼西濃運輸社長の高橋智氏は、「適正運賃収受の取組を(kg単価で)見ると、右肩上がりとなっている。1月単月では、(kg単価の前年同期比は)5.4%増となり、運賃是正ができている。ただ、個建契約のお客様に対しては、第3四半期までに交渉ができていない。第4四半期には、ここも入れて是正を図っていく。荷主全体の40%との交渉結果で、こういった形になっている。来期も基本的には3年前に一度交渉したお客様を中心に、38%~40%程度のお客様に交渉する形で、こういった繰り返しをつなげていく。単発的な値上げでは終わらない形で進めていく」と述べた。
また、4~12月の単価については、「近距離・小口は、競争が激しい中でちょっと苦戦をしているが、それ以外のところで、しっかりと伸びている。営業プランナーによるきめ細かな交渉が必要となっている。お客様の担当者が『会社の中で経営層に上げる、説明できる資料がなかなかない』というリクエストをいただいているので、細かなシミュレーションのデータやお客様の経営層に上げられるような資料を用意させていただいて交渉にあたり、成約をしていく。あとは、プラスアルファの価値提供をすることで、未然の剥落を防ぎ運賃是正をしている」と語った。
輸送事業の特積みの物量は、10月に値上げを行ったため9月に駆け込み需要があり、第2四半期は2.4%増と上昇した。一方で、第3四半期は3.6%減と減少に転じたが、直近の1月単月では2.4%減となり、物量は回復傾向にある。
西濃運輸の全国18エリアを見ると、オープンパブリックプラットフォーム(OPP)で同業他社の荷物を受託している東京エリアは、物量が1%増となっている。現在、都内の配達が厳しくなってきており、6社の同業他社の都内の配達を請け負っていることで物流を確保しており、今後、同様の状況が地方に広がることを想定している。