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2025年02月13日 11:55 / 経営
T2、セイノーホールディングス、日本郵便、JPロジスティクスは2月13日、4社で取り組んでいる自動運転トラックによる幹線輸送の実証実験の様子を公開した。
この実証実験は、T2の自動運転トラックにセイノーとJPLの貨物を積載して東京~大阪間を運行し、自動運転での幹線輸送の実現に向けて検証するもの。
昨年7月にT2とセイノーの2社で取り組みを開始し、昨年中は貨物の代わりにウエイトを積んで幹線輸送に向けた実証を行ったが、今年1月には実際の貨物を積んで初実証を行い、安全性が確認できたという。
今回公開した実証実験は、実際に貨物を積んで運行する2回目の実験。JPLのパレット4枚分の貨物と、セイノーのカゴ台車2台分の貨物、合計約4トンを自動運転トラックに積載し、神奈川県相模原市から大阪まで運ぶ。総走行距離は約500kmで、そのうち約180kmをレベル2自動運転で走行する。
T2の自動運転トラックは、いすゞ「ギガ」をベースに各種センサーを装備したもの。GPSとHDマップで自車位置を確認しながら、カメラとLiDERで車両周囲の状況を把握し自動運転を実現する。T2は2027年にはドライバー不要な完全自動運転の「レベル4」実用化を目指しているが、今回の実証実験ではシステムが一定条件下でドライバーをアシストする「レベル2」で行っている。
出発地は、JPL相模原支店と西濃相模原支店が入居するGLP ALFALINK相模原1。まず1FでJPLの貨物を積み込んだ後、5Fでセイノーの貨物を積み込み、大阪に向けて出発。夜8時過ぎに相模原を出た後、2回の休憩を挟み、大阪には早朝4~5時に到着する。到着後は大阪で貨物を積み、相模原に戻るというスケジュールだ。
運転は、新東名・駿河湾沼津~豊田東など自動運転可能なエリア以外は、通常のトラック同様ドライバーが運転する。また自動運転とはいっても、「レベル2」では常に前方を注視しながらハンドルに手を添えていなくてはならず、「普通の運転よりも余計に疲れる」(西濃運輸 渡辺参事)という。「(レベル2自動運転では)ドライバーへの負担は大きく、またドライバーの数も減らせない。でも将来のレベル4自動運転の実現に向けて、必要な過程」と話す。
この実証実験は、3月までは月1回のペースで実施。徐々に積載する貨物の量を増やし、自動運転の精度と同時に、安全性やオペレーションを確認していく。7月には事業化し、毎日運航する予定としている。