国土交通省海事局は2月28日、中・長距離フェリー、RORO船、内航コンテナ船の積載率動向(2024年10~12月実績)を公表した。
政府は「物流革新に向けた政策パッケージ」で、トラック長距離輸送から鉄道や船舶へのモーダルシフト促進を取り組みの一つとして挙げている。この積載率動向調査は、これを受けて実施しているもの。
中・長距離フェリーの積載率では、60~80%台の区間が多いが、上り下りとも20~30%台と積載率が低い北四国~北九州航路なども散見される。
<中・長距離フェリーの積載率>

RORO船は概ね高い積載率となっているが、北陸~北九州(上り)が30~35%、阪神~北九州(下り)35~40%などで積載率が低い。
<RORO船の積載率>

内航コンテナ船は、全体に積載率が低く、まだ余裕のある航路が多い。
<内航コンテナ船の積載率>

国交省では、今後のモーダルシフト推進に向けた検討の活用を勧めている。なお、公表された数値は積載率動向の概算値を算出したもので、今後も随時調査(3カ月毎)を実施し、その結果を公表していくとしている。
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