T2/自動運転トラックによる引越家財輸送の実証を引越事業者2社と開始

2026年03月12日 16:31 / 経営

サカイ引越センター、ハート引越センター、T2の3社は、自動運転トラックを用いて家財を輸送する実証を、4月から関東ー関西間の高速道路一部区間で開始する。自動運転トラックによる実証は、引越業界では初。

<(中央左から)ハート引越センター 太田至計社長、サカイ引越センター 山野幹夫専務、T2 熊部雅友CEO>
20260312T2 1024x683 - T2/自動運転トラックによる引越家財輸送の実証を引越事業者2社と開始

サカイ引越センターの実証は4月4日~5日に開始し、10月まで計4回行う予定。サカイ引越センターの東京レールゲートWEST(東京都品川区)から神戸六甲支社(兵庫県神戸市)までの約520kmを往復運行する。このうち、東名・綾瀬スマートICー名神・西宮ICの約450kmで、レベル2自動運転を行う。

ハート引越センターの実証は5月23日~24日に開始し、その後、11月まで計4回行う予定。ハート引越センターの東京センター(東京都葛飾区)から大阪センター(大阪府摂津市)までの約510kmを往復運行する。このうち、東名・綾瀬スマートICー名神・高槻ICの約440kmで、レベル2自動運転を行う。

輸送する荷物は、いずれも引越家財となるが、サカイ引越センターはカゴ台車、ハート引越センターはパレットとユニット。T2ではこれまでに経験のある形態であるため、積荷については「問題ない」(T2 熊部雅友CEO)という。

実証はいずれもT2の自動運転トラックを使用し、T2のドライバーが運転する。またT2では、無人運転(高速道路)と有人運転(一般道)を切り替える切替拠点を、神奈川県綾瀬市と兵庫県神戸市に開設する予定だが、今回の実証では綾瀬市の拠点を活用する。

なお、この実証では土日も実施され、これもT2では初の取り組みとなる。

引越業界でもドライバー不足は深刻な課題となっており、サカイ引越センターではこれまで、需要の高い長距離の輸送力を確保するため、ドライバーの養成プログラムの整備や福利厚生の充実、外国人材の活用、鉄道輸送へのモーダルシフトなど、さまざまな対策を講じてきた。また、ハート引越センターでも、一度に多くの積載が期待できる大型トラックを積極的に導入するとともに、全国にある直営営業所のネットワークを活用した中継輸送体制の構築によりドライバーの労働時間の短縮につなげるなど、体制を強化している。

このような中、両社は、T2が2027年度に実現を目指す、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの検討を開始。引越業界では、現場のスタッフが家財の搬出入や接客などの「サービス」と、家財の「輸送」を両方行うが、ドライバーの乗車が不要なレベル4自動運転トラックに「輸送」を置き換えることで「サービス」への集中が可能になり、より高品質な「サービス」が提供できると期待している。

サカイ引越センターの山野幹夫専務は今回の実証について、高速道路から一般道への引継ぎを含めて、全体的な工程の課題を見つけたいと話し、また「どういう積み方が良いのか、人間が運転するのと異なる点を確認したい」とコメント。これまで夜間については自社では運行していなかったが、自動運転によって可能になれば、より多くのニーズに対応できるのではないか、と期待を語った。

T2/国内初、自動運転「関東ー関西間1日1往復」実証実験に成功、物流事業者7社が協力

トラックニュースはトラックに関するB2B専門の
ニュースを平日毎朝メール配信しています

メルマガ無料登録はこちら

経営 に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧