トヨタ輸送/次世代太陽電池を搭載した導風板の実証導入を開始
2026年04月03日 11:42 / 施設・機器・IT
トヨタ輸送と自動車プラスチック部品のSY(岐阜県羽島市)は、次世代型太陽電池「カルコパイライト太陽電池」を搭載した導風板の実証導入を開始した。
<カルコパイライト太陽電池を搭載した導風板を装着した車両運搬車>

この実証は、車両走行時の空気抵抗低減を担う導風板に太陽光発電機能を付加することで、エネルギーの創出とCO2排出量削減の両立を目指すもの。
トヨタ輸送は、2024年10月からカルコパイライト太陽電池を活用した実証的な取り組みとして、専用架台を用いてキャブ上部に太陽電池を設置し、実運行条件下での検証を進めてきた。その結果、一定の燃費向上効果が確認されるなど、車両運搬車への適用可能性に関する有望な知見が得られている。
この実証結果から、同社では、より高い実用性と車両との一体性を両立する手法を検討。その中で「車両装備そのものが機能性と環境価値を併せ持つ」形として、導風板と太陽電池を一体化した今回の取り組みに至った。具体的には、豊田通商からの提案で、カルコパイライト太陽電池を手掛けるPXP(神奈川県相模原市)および導風板の設計・製作を担うSYがトヨタ輸送へ紹介され、共同検討がスタートしたという。
カルコパイライト太陽電池は、光を電気に変換する部分にカルコパイライト結晶構造という特殊な構造を持つ物質を利用した太陽電池。銅などのありふれた材料が主原料で、従来のシリコン型太陽光パネルと同等の耐候性と発電性能を持ちながら薄く、軽く、曲げられて耐久性が高いという特徴がある。国内ではPXPが量産に向け開発を進めており、既に東プレと共同で低温物流車の実車走行試験なども行われている。
トヨタ輸送とSYは、今回の取り組みを環境対応型物流の高度化に向けた技術検証の一環と位置付け、今後は、実証結果を踏まえながら実用性および展開可能性を検討し、関係各社との連携を通じて、輸送分野におけるさらなる環境負荷低減に取り組んでいく。
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