ヤマトホールディングス/物流2024年問題で開始した国内線フレイター、27年に運航終了

2026年09月03日 17:23 / 経営

ヤマトホールディングスと日本航空(JAL)、スプリング・ジャパンは、国内線貨物専用機(国内線フレイター)の運航を2027年6月までを目途に終了する。路線ごとの終了時期は異なる可能性があり、詳細は決まり次第、両グループのWebサイトで公表する。

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ヤマトホールディングスのフレイター(羽田空港)

国内線フレイターは、トラック輸送力の低下が懸念された「物流の2024年問題」への対応策として、24年4月に運航を開始。安定した輸送力の確保とサービス品質の向上を目指してきた。

しかし、円安や燃油高によって航空輸送コストが上昇。トラック輸送でも人手不足や燃料高によるコスト増が続く一方、航空輸送との価格差は当初の想定に反して拡大した。両グループは、費用効率化、路線見直し、フレイターの特性を生かした高付加価値サービスの開発などに取り組んだが、現行方式の継続は困難と判断した。

今後は、旅客機の貨物室を活用する「旅客便ベリー」を含む輸送ネットワークを代替手段として活用し、既存利用者の円滑な移行を進める。航空輸送の活用を通じ、安定的かつ持続的な物流サービスの提供を目指す。

特に、半導体や自動車関連の工業製品、農水産品の需要増加が見込まれる九州・北海道では、北九州空港や新千歳空港を中心に航空輸送を継続する。両グループは、旅客便ベリーなどを活用した「新モーダルシフト」の推進や、地域産業の発展、地方創生への貢献にも取り組むとしている。

トラック運送事業者にとっては、航空貨物との連携を含めた輸送手段の組み合わせが今後さらに重要になる。幹線輸送の一部を航空輸送で補完することで、長距離輸送の負担軽減や納期対応力の向上につながる可能性がある。一方、航空輸送は燃油価格や為替の影響を受けやすいため、運賃水準や接続条件を踏まえた使い分けが求められる。

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