ジャパントラックショー2024/注目を集めたボディメーカーの出品
2024年05月13日 13:35 / イベント・セミナー
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5月9日~11日にパシフィコ横浜で開催された「ジャパントラックショー2024」では、ボディメーカー各社からも注目の新製品が数多く展示された。「2024年問題」への対応として、輸送効率やドライバーの快適性向上などを謳ったものが目立つ。また、ここ数年の気温上昇からアイドリングストップクーラーなど熱中症対策をアピールするアイテムが多かったのも特徴といえるだろう。
なおジャパントラックショー2024は、来場者見込み5万5000人に対し、実際には3日間で6万2448人が来場し、予想を超える大盛況となった。「物流の2024年問題」が話題となっている中での開催となったことも、その要因といえそうだ。
【パブコ】
世界初となる電動チェーン式ウイング開閉装置を搭載した「EXEO WING Pro Edition」を展示。EXEO WING の羽根部分の開閉機構に、椿本チエインが開発したアーチ状に伸縮するアークチェーンを用いた「アークチェーンアクチュエータ」を採用することで、ウイングボディ開閉の電動化を実現したものだ。
従来の油圧式と比べ、油漏れの心配がなくメンテナンス性が大きく向上するほか、クリーンで消費電力も少なく環境性能にも優れ、さらに油圧式では難しい多点停止や加減速などの制御がしやすいという。
この他、軽量かつ断熱効果の高いサンドイッチパネルを採用したことで熱中症対策にも効果を発揮する小型バン「SARA」、ショートキャブでも快適に休憩できる大型トラック用ルーフベッド「CABUTO」を展示。近年の異常気象や「2024年問題」の一つである休憩時間の確保への対応を具現化している。
<ショートキャブ車でも快適に過ごせる「CABUTO」(カブト)>

【日本トレクス】
冷凍機能を持つスワップボデーの積載を可能としたフルトラクタに、冷凍フルトレーラを組み合わせた「冷凍ダブル連結トラック」を展示。この組み合わせにより、拠点間輸送はダブル連結トラックとして、近距離輸送ではトラックとトレーラを別々に運行でき、効率の良い輸送を可能にしている。CO2も約4割削減できるとしている。
また断熱パネルには、高い断熱性能を持つ独自の「PANECT」を採用。スチレンに比べ断熱性能が20%向上しており、マイナス25度の冷凍性能を確保したとしている。
【矢野特殊自動車】
コロナ禍以降、冷凍食品の市場規模は大きく伸長しており、大型冷凍車で高いシェアを持つ同社の取り組みには大いに期待されるところ。今回のトラックショーでは、マルチに使える高稼働率ウイング車「マルチアクティブウイング」など、多彩な最新冷凍車を展示した。
この「マルチアクティブウイング」は、内幅2330mmを確保しつつ保冷性能の大幅アップを実現したウイング車。ACS(エアーサーキュレーションシステム)とサブエンジン式冷凍機を組み合わせることで、庫内全域をマイナス15℃まで維持できるという(外気温35度の場合)。最大積載量は1万2100kg、横からも素早く荷物が積込みでき、様々な使い方を可能としている。
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