トラック運送業界の景況感/輸送数量減少も2.7ポイント改善
2023年08月10日 13:07 / 経営
- 関連キーワード
- 全日本トラック協会
全日本トラック協会は8月10日、23年4~6月期の「トラック運送業界の景況感(速報)」を発表した。
4~6月期は、一般貨物、宅配貨物の輸送数量が減少したものの、運賃・料金の水準は改善。輸送原価の上昇分の一部が価格転嫁できるようになったことを反映し、景況感は▲32.1と前回より2.7ポイント改善した。今後の見通しは、輸送数量、営業収入、営業損益が改善する見込みを反映し、▲28.8と今回より3.3ポイント改善を見込んでいる。
<トラック業界の景況感>
実働率は▲23.2(前回▲17.7)と5.5ポイント悪化、実車率は▲23.2(前回▲16.9)と6.3ポイント悪化し、輸送効率は一段と悪化している。しかし今後については、は▲17.7(今回▲23.2)と5.5ポイント改善し、実車率は▲20.7(今回▲23.2)と2.5ポイント改善し、改善が見込まれている。
運転者の採用動向は▲19.9(前回▲14.2)と5.7ポイント低下、運転者の雇用動向(労働力の不足感)は74.5(前回81.5)と7.0ポイント低下し、運転者労働力の不足感は緩和した。ただし今後については、採用動向は▲22.1(今回▲19.9)と2.2ポイント低下、運転者の雇用動向(労働力の不足感)は86.7(今回74.5)と12.2ポイント上昇し、運転者労働力の不足感は強くなると見込んでいる。
所定外労働時間は▲36.2(前回▲27.7)と8.5ポイント減少、貨物の再委託(下請運送会社への委託割合)は▲17.3(前回▲11.9)と5.4ポイント減少した。今後については、▲32.5(今回▲36.2)と3.7ポイント増加し、貨物の再委託は▲12.9(今回▲17.3)と4.4ポイント増加の見込みである。
経常損益は▲33.2(前回▲34.2)と1.0ポイント改善。今後については▲32.1(今回▲33.2)と1.1ポイントの改善を見込んでいる。
最新ニュース
一覧- 南海電鉄、TRC/東京-大阪間の幹線輸送経路構築や自動運転トラックの実現などで業務提携 (04月30日)
- 貨物自動車運送事業法/5月1日「事業計画に従い業務を行うべき命令の発動基準」施行 (04月30日)
- 国交省/「一般貨物自動車運送事業者等が破産した場合等における許可の取扱い」一部改正 (04月30日)
- 中国運輸局、鳥取県トラック協会/「トラック運送業のPR動画制作」採用促進 (04月30日)
- 西濃運輸/集荷時間の通知機能を全店導入、物流業務のDXを加速 (04月30日)
- 信州名鉄運輸/公式インスタグラム開設、採用情報や会社紹介など情報発信 (04月30日)
- アサヒロジスティクス/従業員の子供が参加「交通安全メッセージ」ラジオCM第2弾放送 (04月30日)
- SBS即配サポート/第4回セールスドライバー接客マナーコンテスト開催 (04月30日)
- 栗山自動車工業/社員の子供の進学で「入学お祝金」支給 (04月30日)
- 北陸道/賤ケ岳SA(下り)駐車マスの増設工事に着手、大型車1.3倍に (04月30日)
- 秋田道/北上西IC~湯田IC(上下線)、5月19日~23日に夜間通行止め (04月30日)
- 近畿運輸局/25年3月の行政処分、輸送施設の使用停止(90日車)など3社 (04月30日)
- 東北運輸局/25年3月の行政処分、輸送施設の使用停止(240日車)など7社 (04月30日)
- 西濃運輸/AT限定免許保持者「集配ドライバー職」中途採用を本格化 (04月28日)
- ティアフォー/経産省事業の補助事業完了「自動運転トラックの社会実装」加速 (04月28日)
- 住友商事、いすゞ/インドのトラック・バス製造・販売会社「SML Isuzu」株式を現地企業に譲渡 (04月28日)
- 住友倉庫/中国でEVトレーラーを導入 (04月28日)
- いすゞ、藤沢市/次世代ものづくり人材育成で連携開始 (04月28日)
- 北海道運輸局/荷主事業者向け「物流改正法に関する説明会」6月3日WEB併用開催 (04月28日)
- 愛知県トラック協会/「東三河トラック輸送サービスセンター」売却、5月23日に一般競争入札 (04月28日)