日本郵便/5月に全国13支社中10支社で「酒気帯び等運転」29件発生
2025年07月01日 08:38 / 労務
日本郵便は6月30日、全国13支社の通勤時を含む「酒気を帯びた状態での運転」の発生状況を発表した。
5月は、北海道、東北、東京、関東、南関東、信越、東海、近畿、中国、四国、九州の10支社で、日本郵便の自主基準に基づく飲酒運転が発生した。飲酒運転がなかったのは、東北、北陸、沖縄の3支社だった。
<5月の飲酒運転発生状況>
集配業務中 | 通勤中 | 合計 | |
北海道支社 | 0 | 3 | 3 |
東北支社 | 0 | 0 | 0 |
東京支社 | 1 | 1 | 2 |
関東支社 | 0 | 3 | 3 |
南関東支社 | 0 | 1 | 1 |
信越支社 | 0 | 1 | 1 |
北陸支社 | 0 | 0 | 0 |
東海支社 | 0 | 5 | 5 |
近畿支社 | 0 | 8 | 8 |
中国支社 | 0 | 2 | 2 |
四国支社 | 0 | 1 | 1 |
九州支社 | 0 | 3 | 3 |
沖縄支社 | 0 | 0 | 0 |
支社合計 | 1 | 28 | 29 |
集配等業務中の酒気帯び運転は、東京支社(芝局)1件のみで、5月30日に報道発表済み。そのほか、通勤中の酒気帯び運転が28件で合計29件、発生した。
芝郵便局では、乗務前のアルコールチェックを受けた行為者からアルコール0.03mg/リッターが検知されたが、「風邪薬を飲んだためアルコールが検知された」との申し出が行為者からあり、点呼執行者が本来業務をさせてはならないところの判断を誤り、車両の鍵を渡し、行為者が車両に乗務した。
日本郵便では、業務内外、警察による検挙の有無に関わらず、乗務前後の点呼等でアルコールチェッカー反応(0.00mg/リットル以外)があり、飲酒の事実及び車両(二輪車、三輪車、自転車並びに四輪車)の運転が確認されたものを「酒気を帯びた状態での運転」と定義している。
一方で、道路交通法では、呼気中アルコール濃度0.15mg/リットル以上を「酒気帯び運転」と定義し、免許停止90日間の行政処分を科している。
呼気中アルコール濃度0.15mg/リットル未満が検出される状態は、道路交通法上の罰則を伴う「酒気帯び運転」には該当しないが、飲酒運転を発生させないことが日本郵便の責務であると認識し、4月から毎月の状況を公表している。
通勤中の酒気帯び運転が発覚した郵便局は、北海道支社(西神楽局、北見局、岩見沢局)、東京支社(葛西局)、関東支社(土浦局、黒磯局、大原局)、南関東支社(山梨局)、信越局(伊那局)、東海支社(岐阜西局、四日市局、小牧局、菊川局、浜松西局)、近畿支社(八日市局、和泉局、富島局、草津局、山科局、京都北局、富田林局、生野局)、中国支社(安芸西城局、宇部局)、四国支社(高松南局)、九州支社(水引局、川尻局、加治木局)。
このうち、呼気中アルコール濃度0.15mg/リットル以上が検出され「酒気帯び運転」に該当したのは、北海道支社(西神楽局)で、勤務当日の飲酒によりアルコール反応が出た。また、近畿支社(八日市局、和泉局、富島局)、九州支社(水引局)も「酒気帯び運転」に該当したが、いずれも、前日の飲酒によりアルコール反応が出た。
北海道支社(西神楽局)以外は、いずれも前日の飲酒によるアルコール反応が出たもので、業務中や通勤中に飲酒をしていたものではない。また、通勤中には自転車による通勤も含んでいる。
日本郵便は、「社会的・公共的役割を担い、信用を第一とする弊社として、このようなことが発生しましたことについて、お詫び申し上げるとともに、今回の事態を真摯に受け止め、社員に対する指導を徹底してまいります」とコメントしている。
最新ニュース
一覧- 日野自動車 決算/4~6月、販売台数減も諸経費の大幅減などで減収増益 (07月30日)
- 平和島自動運転協議会/第1回総会を開催、自動運転の社会実装に加速 (07月30日)
- 国土交通省/「自動車運送事業手続きのオンライン申請」先行運用を9月から開始 (07月30日)
- 伊藤園、森永製菓/日本通運を通じ、群馬~北海道「重軽混載の共同輸送」開始 (07月30日)
- T2/PALTAC、大王製紙と自動運転トラック幹線輸送の実証を開始 (07月30日)
- Hacobu/運送事業者の資金繰り改善「立て替え払いサービス」開始 (07月30日)
- ドラEVER/ドライバー向け求人新アプリをリリース、場所と給与で検索できる新機能を追加 (07月30日)
- JL連合会/「関東地域本部大会」に約180名が参加 (07月30日)
- 福島県トラック協会/桜の聖母短大と熱中症対策「ドライバー応援映えコラボドリンク」開発 (07月30日)
- 自検協/25年4月の貨物用自動車保有台数、前月より1万9907台増 (07月30日)
- 軽油小売価格/全国平均154.1円(前週比プラス0.3円)34道府県で値上り(25年7月30日) (07月30日)
- 北海道運輸局/25年6月、一般貨物自動車運送事業者3社を新規許可 (07月30日)
- 西湘バイパス/西湘二宮IC~箱根口IC(上下線)津波警報で通行止め (07月30日)
- 国道1号/興津中町~大曲交差点、富士由比BP道の駅富士~静清BP庵原いはら交差点を通行止め (07月30日)
- 北海道開発局/津波警報で函館開発建設部管内の国道9路線12区間を通行止め (07月30日)
- 国道6号/茨城県日立市国土交通省前交差点~福島県いわき市住吉交差点など通行止め (07月30日)
- 横浜横須賀道路/津波による通行止めを解除、浦賀IC出口(下り)閉鎖は継続中(14時15分時点) (07月30日)
- 東名阪/亀山ICを夜間閉鎖、8月25日から (07月30日)
- 日野自動車/「プロフィア」2827台をリコール、火災のおそれ (07月30日)
- いすゞ/大型トラックの共通プラットフォーム共同開発でボルボと契約を締結 (07月29日)