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2025年07月04日 11:28 / 施設・機器・IT
三菱ふそうトラック・バスと小糸製作所は、LiDAR技術を用いたDX(デジタルトランスフォーメーション)によって、製造現場の動線最適化を目指す実証実験を開始した。
小糸製作所の移動体検知システム「ILLUMIERER(イルミエル)」を活用し、三菱ふそうの製造現場で人や車両の動きを効率的・客観的なデジタル測定を行う。製造現場を最適化することで、作業員の業務効率化や工場内の安全性のさらなる向上、中長期的なコスト抑制を目指す。
イルミエルは、赤外線レーザー光で対象物までの距離や位置などの情報を測定するLiDARモジュールによって、周囲の移動体の位置情報を点群データとして取得し、移動体を人や車両に分類して動きを把握するシステム。これまでAIカメラで実現できなかった移動体の位置情報を広範囲・正確に把握でき、測定データを蓄積することで分析に活用できる。
<製造ラインを上から見た点群データとマップ上の人の位置動きの表示>
既に中津工場(神奈川県愛川町)のトランスミッションギア加工工程で3台のイルミエルを活用して作業者動線解析を始めている。また、中津工場における実証実験の成果を踏まえ、川崎製作所(神奈川県川崎市)をはじめとする他拠点への展開についても、今後積極的に検討する予定。
三菱ふそうは、様々な工場改善の取り組みで蓄積した知見をもとに、得られたデータを分析して最適な動線と物流計画を検討する。さらに三菱ふそうと小糸製作所は、LiDAR技術の新たな活用法の開発と、得られたデータの分析手法を共同で検討し、動線分析技術のさらなる転用の可能性を探る。