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2025年10月17日 11:29 / 労務
パルシステム生活協同組合連合会は、10月18日の「ドライバーの日」に合わせて、働きやすさと地域貢献を目指すパルシステムのドライバーの多様な働き方などを紹介した。
パルシステムグループでは、働く地域を限定して就職できる制度や荷物の上げ下ろしの負担を軽減する機器の導入、EV(電気自動車)トラックの導入など、ドライバーとして活躍する配送職員が働きやすい職場づくりを進めている。
連合会傘下の生活協同組合パルシステム埼玉では、配送業務限定で勤務地を選択できる「配送職限定制度」を導入。職員が居住地域から通いやすい勤務地を選択できる制度で、本格導入した2021年度以降、累計50人を雇用した。
生活協同組合パルシステム千葉では、同様の「職域限定正規職員」を2021年度から導入し、累計71人を採用。人事異動による勤務地変更をなくすことで職員のワークライフバランスを高め、離職者減にも貢献している。
配送担当職員が長い期間、同じ地域を担当することで、地域の事情を熟知し異変に気付きやすくなる。同一地域を配送する生協宅配を活用した地域見守りのインフラ向上にも貢献している。職員がキャリアアップを希望する場合は、総合職への転換も可能。パルシステム埼玉では、新卒者採用でも配送職と営業職を選択できるなど、職員の希望を優先した雇用形態を構築している。
作業効率化では、生活協同組合パルシステム東京、生活協同組合パルシステム神奈川、パルシステム千葉が商品のトラック積み込み作業における負担軽減と時間短縮を目的に、電動ハンドリフトパワーリフターを導入。2025年度内には、グループ合計11台の導入を予定する。
パワーリフターは、個人別に商品を仕分ける「セットセンター」から納品された商品箱の上げ下ろし作業の補助に活用。1度の充電で100回程度の昇降が可能で、導入したパルシステム東京三鷹センター(三鷹市)では、配送トラック47台(1台平均2回)に常温品積み込みができるという。1回当たりの積み込みにかかる時間は1分45秒程度で、手作業に比べ所要時間も大幅に短縮できる。
パルシステムグループでは、環境負荷の低いEVトラックを10月までに18台稼働させている。脱炭素社会の実現に貢献するほか、ドライバーの表情を見て異常を検知するシステムなどの機能を搭載し、ドライバーの安全性も向上する。
生活協同組合パルシステム千葉は9月、初となるEV車両を松戸センター(松戸市)で導入。パルシステム東京は9月から10月にかけてトラック9台のほか営業用の軽車両5台の計14台を導入する。これにより同生協で稼働するEV車両は、委託協力会社の所有車を含め27台(トラック15台、軽自動車12台)となった。
パルシステムグループでは、エリア内の7都県222市町村のほか、地域の社会福祉協議会など231自治体・団体と見守り協定を締結している。ドライバーが配達先で異変を察知したり、事故を見かけたりした際には、配送センターや自治体と連携する仕組みを整えている。また、利用者とその家族を対象とした「見守り安心サービス」では、利用者宅への商品配達時に「在宅/不在」や「商品の有無」などをメールで配信し、家族に無事を伝えている。